「危惧される」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「危惧される」とは?
「危惧される」は、何かが懸念されるような場面で使用される言葉です。
「危惧」は「きぐ」と読みます。
これは、「危惧」の「危」を訓読みにすれば、「あやぶむ」と読めます。
また、「惧」という漢字には、「おそれる」との意味があります。
つまり、「おそれあやぶむこと」を示して「危惧」という言葉を使用できるのです。
これは、何か悪いことが生じるのではないかと想像することを意味します。
そのような状況を想像して「おそれあやぶむ」ことを「危惧する」と表現しているのです。
そして「危惧」が自然に感じられるような様子を、受動表現にして「危惧される」と表現できるのです。
「危惧される」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「危惧される」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、ある地方に自然災害があったとします。
その地方では、被害拡大の可能性が懸念されているのでした。
このような場合には、「被害の拡大が危惧されるそうです」と述べるとよいでしょう。
これにより、おそれ危ぶまれるような状況を、上手に表現できるのです。
この言葉を使用する際には、「危惧される」の使い方に注意しましょう。
この言葉は、受動表現でも尊敬語でも同じ表記になります。
つまり、「危惧される」を尊敬語としても使用できるのです。
また、受動表現と明確に区別する場合は、「危惧なさる」と表現する事も可能です。
混同しやすい言葉ですので、使用する際には十分に注意するとよいでしょう。
「危惧される」を使った例文
「危惧される」を使った例文を挙げます。
例文のように、危惧の対象や語尾を付け加えていくと、自然な印象の表現を作成できるのです。
・『被害拡大が危惧されるのでした』
・『人員削減が危惧されるはずでございます』
・『物価上昇が危惧されるのではありませんか』
「危惧される」の類語と敬語での言いかえ
「危惧される」の類語と敬語を解説していきます。
「危惧される」の類似表現
「危惧される」の類似表現には、「懸念される」があります。
「危惧」と「懸念」は、同じような意味合いで使用できる言葉なのです。
「危惧される」の敬語表現
「危惧される」を別な方法で敬語表現にするとどうでしょう。
たとえば「危惧いたします」に言いかえできます。
なお、この場合は謙譲語を使用した敬語表現にできるのです。
まとめ
このように「危惧される」は、何かが懸念されるような場面で使用される言葉です。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。