この記事では「もしよろしければ」について解説をします。
「もしよろしければ」とは?意味
差し支えなければ、許容できるなら、といった意味です。
「もし」は、まだ現実になっていない事柄を仮のこととして想定する意があります。
たとえば「もし、明日雨が降ったなら」という場合は、明日のことはわからないので雨が降っていることは決定できず、雨が降るということについて仮に想定して話していることになります。
「よろしい」は「よい」の丁寧な表現で、許容できるさま、差し支えないという意味です。
「ば」は条件を表す意です。
「ボタンを押せば扉が開く」という場合だと、ボタンを押すという条件のもとに扉が開くということを表します。
「もしよろしければ」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、相手に何かを勧めたり、依頼をしたりするときに用います。
丁寧な表現をしているので、目上の人に対して使用しても失礼ではありません。
「ば」の後に続く言葉の部分も丁寧にします。
依頼をするときに、余計な言葉を省けば時間を短縮でき、言いたいことがすぐに伝わります。
しかし、これでは相手に不快な思いをさせてしまったり、角が立ったりすることがあります。
この言葉はクッション言葉として使用するもので、依頼をする前に述べることで、相手への不快感を和らげる働きが期待できます。
また、断ってもよいというニュアンスを持たせることもできます。
仕事とは離れた場所で職場の人に使うこともあります。
たとえば、一緒にランチに行くときです。
一緒にランチに行きたいけれど、相手は都合がよくないかもしれないし、一緒に食事をしたいという気持ちを持っていないかもしれません。
この言葉をクッション言葉として用いれば、断ってもよいのですよという意味を持たせることができます。
これによって、相手は断りやすくなります。
相手を気遣って、こういった言葉を用いるのです。
店でお客様に対しても使われます。
食事をしているお客様が寒そうにしている人がいると、寒い人に対してブランケットなど差し出してくれる店があります。
差し出すときに用いる言葉です。
「もしよろしければ」を使った例文
・『もしよろしければ、こちらをお使いください』
「もしよろしければ」の返答や返信例
依頼の場合は、対応できるのか、できないのかを伝えます。
何かを勧められている場合は、それを使いたいのなら受け入れ、そうでなければ断ります。
気を遣ってくれているので、そのことに対して感謝を示してもよいでしょう。
まとめ
この言葉は、何かを勧めたり、依頼をしたりするときに用いるものです。
クッション言葉として使われるもので、相手を気遣う意味合いがあります。