この記事では、「見習わせていただきます」の意味を分かりやすく説明していきます。
「見習わせていただきます」とは?意味
「見習わせていただきます」は、「目上の人から話を聞いた後で、良かった、ためになったと伝える時の丁寧な表現」という意味です。
講演会や研修などで、上の立場の人から体験談やアドバイスなど聞いた時に使われます。
「参考になりました」は、「自分の考えの足しにする」という意味で、相手の言ったことを軽んじる失礼な表現になります。
「見習わせていただきます」はその通りに実践してみたいという意欲が伝わり、より相手に感謝を伝えられる表現です。
「見習わせていただきます」の成り立ちや使われるシーン
「見習わせていただきます」の成り立ちや使われるシーンは以下の通りです。
「見習わせていただきます」の成り立ち
「見習わせていただきます」は「見習わ+せていただきます」で成り立っています。
「見習わ」は動詞「見習う」の連用形で「のすることを見て学んだり、まねすること」という意味、「せていただきます」、「させてもらう」の謙譲語「させていただく」を丁寧にした言葉で、「見習わさせていただきます」ではなく「見習わせていただきます」になります。
「いただく」は特に物をもらう訳ではなく、動作の対象を敬う言葉ですので平仮名表記になります。
「見習わせていただきます」が使われるシーン
「見習わせていただきます」が使われるのは以下の様なシーンです。
1つ目は、講演会やセミナーでスピーチをした人に感想を伝える時です。
2つ目は、上司や先輩から実際に仕事の指導を受けた時です。
3つ目は、自分にはない技能を持った人から教わった時です。
「見習わせていただきます」の言葉の使い方や使われ方
「見習わせていただきます」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
『〇〇先生の自己啓発法、是非見習わせていただきます』
セミナーや講演などで、講師が自分の経験を元に自己啓発法について述べた内容に感動したことを伝えています。
『トラブル対応について、是非見習わせていただきます』
研修でトラブル対応について学び、実際にロールプレイなどをしてためになったことを伝えています。
「見習わせていただきます」の類語や言いかえ
「見習わせていただきます」の類語や言いかえは以下の通りです。
「規範とさせていただきたいと存じます」
「規範」は「行動や判断の基準となる手本」という意味、「存じます」は「思います」の謙譲語で、より相手を敬う意味になります。
まとめ
今回は「見習わせていただきます」について紹介しました。
「見習わせていただきます」は、「相手の話やアドバイスが非常に役立つものであることを伝える丁寧な表現」と覚えておきましょう。