「お出しになる」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「お出しになる」とは?
はじめに「お出しになる」の意味を解説していきます。
「お出しになる」は「出す」の敬語表現です。
相手が何かを「出す」場合に、その相手が敬意を示す対象であれば「お出しになる」と表現します。
この「出す」を敬語で表現するには主に二つの方法があります。
それは「お出しになる」か「出される」です。
どちらも敬語表現として正しいもので、どちらも同じ意味で使用できます。
「お出しになる」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「お出しになる」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、取引先が開催するパーティーに参加したとします。
会場の入り口には受付があり、招待券をチェックしていました。
その日は部長と一緒にパーティーに参加していました。
そして、部長は受付で少し困っている様子でした。
このような場合には、「招待券をお出しになるのがよいかと存じます」と述べるとよいでしょう。
これにより、部長に対して丁寧に「出す」という行動を促せるのです。
この言葉を使う場合の注意点は、敬語の使い方になります。
「お出しになる」か「出される」は正しい敬語表現です。
しかし、これらを合わせて「お出しになられる」とするのは、二重敬語と呼ばれる誤用になります。
これは、非常に多く使用される間違った使用方法であるため、聞いても違和感を感じないことがあります。
丁寧なつもりで、間違えてしまわないように、日ごろから十分に注意するとよいでしょう。
「お出しになる」を使った例文
ここでは「お出しになる」を使った例文を挙げていきます。
例文のように、出す対象や出所などを付与して使うと、分かりやすい表現になるでしょう。
・『名刺をお出しになる』
・『招待状をお出しになる』
・『胸ポケットからお出しになる』
「お出しになる」の類語や敬語での言いかえ
それでは「お出しになる」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「お出しになる」の類似表現
まず「お出しになる」の類似表現について解説します。
「お出しになる」は「出される」と言い換えられます。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「お出しになる」の敬語表現
つぎに「お出しになる」を別な敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
たとえば「出される」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「お出しになる」は、「出す」ことを敬語で表現する方法です。
目上の人に使用できる言葉ですので、覚えておくとよいでしょう。
