「拝借しておりました」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「拝借しておりました」とは?
はじめに「拝借しておりました」の意味を解説していきます。
「拝借」は「はいしゃく」と読みます。
これは「借りる」をへりくだって表現した謙譲語です。
また、「しておりました」は「していた」を意味する言葉です。
ここでは「しております」を過去形にして「しておりました」と表現しています。
そして「して」は「する」を活用ししたものです。
また、「おります」は「おる」を丁寧語にしたものなのです。
これらのことから「借りていました」丁寧に表現したのが「拝借しておりました」だと言えるのです。
「拝借しておりました」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「拝借しておりました」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが電話を受けたとします。
そして、電話の相手から聞いた用件をメモしようとしました。
しかし、手元にペンが無かったので、隣の席からペンを借りてメモしました。
そして電話が終わった頃に、隣の席の先輩が戻っていました。
このような場合には「申し訳ございません、拝借しておりました」と述べながら、ペンを返却するとよいでしょう。
この言葉を使う場合の注意点は、「拝借」が謙譲語であることです。
「お手を拝借」など、広く使われる言葉であるため、他の謙譲語に比べると軽い印象があります。
しかし、「拝借」という言葉は謙譲語です。
そのため、使う相手や状況に応じて、謙譲語を使うべきか否かに、注意するとよいでしょう。
「拝借しておりました」を使った例文
ここでは「拝借しておりました」を使った例文を挙げていきます。
例文のように単独でも使用できますし、言葉を加えて文章を補うことも可能です。
・『拝借しておりました』
・『拝借しておりましたのでお返しします』
・『勝手に拝借しておりました』
「拝借しておりました」の類語や敬語での言いかえ
それでは「拝借しておりました」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「拝借しておりました」の類似表現
まず「拝借しておりました」の類似表現について解説します。
「拝借」は「お借り」との言い換えが可能です。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「拝借しておりました」の敬語表現
つぎに「拝借しておりました」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「拝借していました」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「拝借しておりました」は、相手から何かを借りていた場合に使用できる言葉です。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、覚えておくとよいでしょう。