「謹呈いたします」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「謹呈いたします」とは?
はじめに「謹呈いたします」の意味を解説していきます。
「謹呈」は「きんてい」と読みます。
これは「謹んで差し上げる」との意味を持つ言葉です。
「謹」のは「謹む」という意味があり、「かしこまる」と言い換える事もできます。
また「呈」には「差し出す」という意味があり、「進呈」や「贈呈」の言葉でも使用される感じです。
これらを組み合わせて「謹呈」としてうえで、さらに「いたします」と結んでいます。
「いたす」は「する」の謙譲語う表現ですから、さらに丁寧でへりくだった表現となっているのです。
「謹呈いたします」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「謹呈いたします」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが会社の創立十周年イベントで司会を担当していたとします。
そして、このイベントでは、この十年で功績の多かった社員に記念品が贈呈されることになっていました。
このような場合には「それでは記念品を謹呈いたします」と述べるとよいでしょう。
「謹呈」という言葉でかしこまった様子を表しつつも、いたすの語尾でさらに丁寧な表現にしているのです。
この言葉を使う場合の注意点は、音声で使用する場合です。
「進呈」や「贈呈」に比べると、「謹呈」はマイナーな表現と言えるでしょう。
活字で見た場合には、字の組み合わせから想像ができます。
しかし、音声で聞いた場合は、疑問を感じる人が増えてしまうのです。
フォーマルな表現であり、大人数に向けて使用される機会の多いものですので、より分かりやすい表現に言い換えることも検討するとよいでしょう。
「謹呈いたします」を使った例文
ここでは「謹呈いたします」を使った例文を挙げていきます。
例文のように差し上げるものを先に述べて使用すると、分かりやすい表現になるでしょう。
・『記念品を謹呈いたします』
・『表彰状を謹呈いたします』
・『金一封を謹呈いたします』
「謹呈いたします」の類語や敬語での言いかえ
それでは「謹呈いたします」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「謹呈いたします」の類似表現
まず「謹呈いたします」の類似表現について解説します。
「謹呈」は「進呈」との言い換えが可能です。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「謹呈いたします」の敬語表現
つぎに「謹呈いたします」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「謹呈申し上げます」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「謹呈いたします」という表現は、何かを差し上げる場合に、かしこまった様子を表現できる言葉です。
フォーマルな場面で使用できるものなので、覚えておくとよいでしょう。