「一理あります」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「一理あります」とは? ビジネス用語【一語】

「一理あります」とは?

ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。

「一理あります」とは?

はじめに「一理あります」の意味を解説していきます。

「一理」「いちり」と読み、「ひとつの道理がある」という意味で使用されます。

また、「道理がある」とは「理屈があっている」「論理的に矛盾がない」などと同じ意味で使用されるものです。

この言葉はビジネスでも使用できるものです。

相手の発言、誰かが記載した内容、自分の考えなど。

これらのことに対して「理屈があっている」と思えば、「一理あります」と表現できるのです。

「一理あります」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

それでは「一理あります」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。

たとえば、あなたが取引先と費用交渉していたとします。

相手は、原価の高騰を理由に費用アップを要求していました。

しかし、あなたはその理由だけで費用アップを受け入れることはできませんでした。

このような場合には「原価高騰の件は一理あります、しかしサービスレベル維持も必要なのです」と返答するとよいでしょう。

これにより、相手の主張を認めつつも、こちらの主張で反論しているのです。

「一理あります」には、相手の意見を認める意味があります。

しかし、それは「一理」分だけであり、それ以外の部分に関しては反論があったり、不明だったりとの「余白」がある表現なのです。

この言葉を使う場合の注意点は、「余白」があることです。

「一理あります」は、完全同意ではないのです。

言い換えれば「そういう考え方もあります」程度にとらえられる可能性もあるのです。

そのため、使う相手、内容、状況によっては失礼な表現になることもあると、覚えておくとよいでしょう。


「一理あります」を使った例文

ここでは「一理あります」を使った例文を挙げていきます。

例文のように「一理ある」は部分承認なので、それ以外の部分に関する言及を肯定にすることも否定にすることも可能です。

・『その点は一理あります、しかし納得はできません』
・『〇〇さんの主張は一理あります、納得できるので認めましょう』
・『その点は一理ありますが、それ以外に不明点が多すぎるのです』

「一理あります」の類語や敬語での言いかえ

それでは「一理あります」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。

「一理あります」の類似表現

まず「一理あります」の類似表現について解説します。

「一理ある」「理屈に合っている」との言い換えが可能です。

この場合は、「一理」が示す「一部だけ」という意味が失われるので注意しましょう。

「一理あります」の敬語表現

つぎに「一理あります」を敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。

例えば「一理ございます」という言い換えが可能です。

まとめ

このように「一理あります」という表現は、相手に対して部分承認を示す言葉です。

そのため、余白部分に関する使い方次第で、場合によっては失礼になってしまうことに気を付けましょう。