「お持ちになってください」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「お持ちになってください」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では、「お持ちになってください」の意味を分かりやすく説明していきます。

「お持ちになってください」とは?意味

「お持ちになってください」の意味は以下の通りです。

1つ目は「目上の人に対して物を持ってもらいたい時の丁寧な表現」という意味で、荷物を自分で持ったり、必要なものを身に付けるという意味でも使われます。

2つ目は「目上の人に書類などを渡したい時の丁寧な表現」という意味で、パンフレットや資料など無料配布のものをある場所から持って行ってもらいたい時に使われます。

「お持ちになって」「お持ちになる」の連用形で、「お持ち」「~になる」が二重敬語になります。

正しくは「お持ちください」になり、取引先に対して使う場合には更に丁寧な表現にした方が良いでしょう。

「お持ちください」の成り立ちや使われるシーン

「お持ちください」の成り立ちや使われるシーンは以下の通りです。


「お持ちください」の成り立ち

「お持ちください」「お持ち+ください」で成り立っています。

「お」は相手の動作や状態を敬う接頭辞「持ち」は動詞「持つ」の連用形で「手に取る」「身に付ける」「たずさえる」という意味、「ください」は命令語「くれ」の尊敬語・丁寧語です。

「持つ」に複数の意味があることから、様々な意味で使われます。

基本的に丁寧語ですので目上の人に使えますが、「ください」が命令語ですのでかしこまった場面では言い換えた方が良いでしょう。

「お持ちください」が使われるシーン

「お持ちください」が使われるのは以下の様なシーンです。

1つ目は、ある物を相手に直接持って欲しい時です。

2つ目は、その場にあるものを相手に持ち帰って欲しい時です。

3つ目は、あるものを相手に持ってきて欲しい時です。

「お持ちください」の言葉の使い方や使われ方

「お持ちください」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。

『どうぞご自由にお持ちください』

パンフレットやチラシなど、店頭に置いてあるもので、誰でも自由に持って帰れる時に使われます。

『忘れずにご印鑑をお持ちください』

サービスの申し込みや許可を申請する時などに、申請書に印鑑が必要な場合、必ず持ってきて欲しいと伝える時に使われます。

「お持ちください」の類語や言いかえ

「お持ちください」の類語や言いかえは以下の通りです。

「お持ちいただきますようお願い申し上げます」

「いただく」「~してもらう」の謙譲語で、「お願い申し上げます」を使うことで、よりへりくだって相手にお願いする表現になります。

まとめ

今回は「お持ちください」について紹介しました。

「お持ちください」「相手に持って行って欲しい時や、持参して欲しい時の丁寧な表現」と覚えておきましょう。