「鋭意努力」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「鋭意努力」とは?
はじめに「鋭意努力」の意味を解説していきます。
「鋭意」は「集中して、真剣に」などの意味で使用される言葉です。
これは「鋭い意識」という文字で構成されていることからも想像できるのではないでしょうか。
ここでは「鋭意努力」と使用されていますので、「真剣に努力」することを表します。
「努力」は「力を務める」ことですから、何かに対して力を注ぐことを意味します。
これらのことから「鋭意努力」とは、「真剣に力を注ぐ」ことを意味します。
ビジネスでは、相手に対して「鋭意努力します」のように宣言する場面で使用されます。
「鋭意努力」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「鋭意努力」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが取引先と費用交渉していたとします。
取引先の要求は10%の費用削減でした。
しかし、10%も削減するとなると、即答はできませんでした。
社内に持ち帰り、部長の承認を取り付ける必要があったのです。
このような場合には、「鋭意努力しますが、一度持ち帰らせてください」と述べるとよいでしょう。
これにより、善処することを述べつつも、その場を切り抜けられるはずです。
「鋭意努力」という表現により、しっかり検討する、力を尽くすということを伝達できるのです。
この言葉を使う場合の注意点は、相手に対しては使えないことです。
たとえば「鋭意努力してください」という表現は失礼になります。
「鋭意」は取り組み姿勢の問題です。
その姿勢に対して、こちらから要求するの失礼にあたるのです。
「鋭意努力」を使った例文
ここでは「鋭意努力」を使った例文を挙げていきます。
例文のように、「する」か「思う」で文章を結ぶ使い方をすると、自然な表現にできるでしょう。
・『鋭意努力したいと思います』
・『鋭意努力いたします』
・『鋭意努力する所存でございます』
「鋭意努力」の類語や敬語での言いかえ
それでは「鋭意努力」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「鋭意努力」の類似表現
まず「鋭意努力」の類似表現について解説します。
「鋭意努力」は「善処」と言い換えられます。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「鋭意努力」の敬語表現
つぎに「鋭意努力」を敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
たとえば「真剣にお努め」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「鋭意努力」は、相手に対してしっかり取り組むことを宣言するために使用できる言葉です。
上手に使う事で、自分の姿勢を表現できるので、覚えておくとよいでしょう。
