正しい使い方を知っていると、自信をもって業務と向き合えます。
「試みたところ」を見ていきましょう。
「試みたところ」とは?
「試みる」とはチャレンジすることを示しています。
イチかバチか挑戦してみる姿勢をあらわします。
今回は「ところ」とあるので、チャレンジした結果どうだったのか、後半の文につないでいく構成になっています。
「挑戦してみたところ」という意味があります。
「試みたところ」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
うまくいくか分からないけれども、一歩先に進んだ時に用いられているのが「試みたところ」です。
試験的にやってみたこと、半信半疑ながら取り組んでみたことに引用されています。
一方で「試みたところ」は成功する確証がない時に使われる表現なので、曖昧さを含んだフレーズです。
社内のやり取りには適していても、安易に取引先に用いると「仕事に対する姿勢」を不安視されることも。
適切なシーンで慎重に用いていきましょう。
「試みたところ」を使った例文
・『何度か試みたところ、エラーが解除されました』
・『試みたところ、思わぬ調査結果が得られました』
・『打診を試みたところ、先方から明るい回答が届きました』
「試みたところ」の類語や敬語での言いかえ
こちらの文言の類語、そして丁寧な表現を見ていきましょう。
「試みたところ」の類似表現
似ている言い方に「試験的におこなったところ」があります。
「試験的に」は本格的な導入の前にプレテストを行うことをあらわしています。
トライアルやサンプルとしての要素が強く、本番と同じように取り入れてみて実証実験をおこなうことをあらわします。
「試みたところ」よりも、組織的に用いられている表現です。
大きなプロジェクトで用いていきましょう。
「試みたところ」の敬語表現
さらに丁寧な言い方に「試験的に実施したところ」や「テスト運転をおこなった結果」があります。
「テスト運転をおこなった結果を、データにまとめてお送りいたします」と用いていきます。
「試みたところ」の返答や返信例
先方からこのような連絡があったら、その内容に応じて返信していきましょう。
不具合が解消されたなど明るいお知らせであれば「ご報告ありがとうございます。
迅速な対応をしていただき、大変助かりました」とお返しします。
まとめ
「試みたところ」を解説しました。
正しい内容を知って、ビジネス敬語の達人を目指していきましょう。