この記事では「読んでください」という言葉について説明していきます。
「読んでください」とは?
紙に書かれた資料、本、雑誌、看板などの注意書き、インターネットホームページや電子メールに目を通してほしいという意図を伝える言葉です。
「この記事を読んでください」「このあたりを読んでください」などの言葉で範囲を指定することができます。
声に出して読むことを依頼する場合は「声に出して読んでください」という言葉を使い、「読んでください」だけで声に出して読むという意図はないと言えます。
学校などで、先に声に出して読んだ人がいて、「次の人読んでください」という場合は音読になります。
「読んでください」を使った例文
・『資料が届いたのでみんなで読んでください』
この場合は比較的親しい団体、会社の部署や大学のゼミなどの例文と言えます。
・『アンケート記入の前に必要項目を読んでください』
アンケートのルール、アンケートに使われるシナリオなどを読んでもらうという意図で、ここを読まないと回答ができないというケースで使われます。
・『電光掲示板より先の電車については備え付けの時刻表を読んでください』
鉄道の時刻表に表示されない後の列車についてよく見たいというシチュエーションで掛けられる可能性がある言葉ですが、現実的には1時間以内くらいの電車であれば尋ねれば教えてもらえるでしょう。
「読んでください」の言いかえ表現
「目を通してください」「一読してください」「読んでおいてください」などがありますが最も使われているのは「読んでください」ということができるでしょう。
「読んでください」の類似表現
「読んで」「読め」など敬語要素を除いた言葉で読むことを依頼することもできます。
とは言えやや乱暴になってしまう傾向があります。
英語交じりなどの言い方はあまり普及しておらず、「目を通す」という言葉以外では「読」という言葉を使うことなく読んでもらうことを依頼するのはかなり難しいでしょう。
「読んでください」の敬語表現
「お読みください」「お読みくださいませ」、「お読みいただければと存じます 」、「お読みいただきたく存じます」「お一読いただければと思います」「お目通しいただければと思います」「お目通しいただければ幸いです」などの敬語表現があり、この中では「いただければ幸いです」が最もへりくだった表現と言えます。
「お読みください」でもそれなりに敬語としては通用し、会話である場合は大きな問題はないでしょう。
「読んでください」の英語表現
Please read が読んでくださいの英語です。
ご一読くださいなどでもPlease readと訳されるケースが見られます。
まとめ
読んでくださいという言葉は敬語でもあり、会話する相手、状況であれば読んでくださいの段階で十分ということも多いでしょう。
「お読みください」とすればより敬語として進めることができます。