「身に余る幸福」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「身に余る幸福」とは?
はじめに「身に余る幸福」の意味を解説していきます。
「身に余る」は「自分の身には余る」という漢字構成から、「自分の能力や役割に対して、過分である、過大である」との意味で使用される言葉です。
これをさらに解釈すると「もったいないほどの」という意味で言い換えることもできるでしょう。
ここでは、「身に余る幸福」としていますので、「自分にはもったいない幸福」という意味になります。
この表現は「身に余る光栄」や「身に余るお言葉」などで使用されることが多いですが、「幸福」に使用しても間違いではありません。
しかし、「身に余る幸せ」のほうが、より一般的な表現と言えることでしょう。
「身に余る幸福」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「身に余る幸福」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが上司から呼び出されたとします。
あなたが考えた新企画が承認されてとの連絡でした。
その企画により、来年度から10名体制のプロジェクトチームが結成され、1億円の投資予算が確保されたのでした。
あなたは、念願だった企画が承認されたことに、大きな喜びを感じていました。
このような場合には、「身に余る幸福でございます」と上司に返答するとよいでしょう。
あなたが無上の喜びを感じていることを、フォーマルに、そして謙遜した様子で伝えられるのです。
この言葉を使う場合の注意点は、「幸福」の使い方にあります。
「身に余る幸せ」とするほうが分かりやすく、言い回しも自然です。
そのため、あまり聞きなれない「身に余る幸福」という表現を、あえて使用する必然性があるかを再考するべきでしょう。
「身に余る幸福」を使った例文
ここでは「身に余る幸福」を使った例文を挙げていきます。
例文のように、「とても嬉しい」の代用と使用すると、自然でフォーマルな文章になるはずです。
・『身に余る幸福でございます』
・『身に余る幸福を感じております』
・『身に余る幸福かと存じます』
「身に余る幸福」の類語や敬語での言いかえ
それでは「身に余る幸福」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「身に余る幸福」の類似表現
まず「身に余る幸福」の類似表現について解説します。
「身に余る」は「過分な」と言い換えられます。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「身に余る幸福」の敬語表現
「身に余る幸福」を敬語表現で言い換えるのは難しいでしょう。
より敬語表現に馴染みやすい表現にするならば、「もったいないほどの幸せ」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「身に余る幸福」は、非常に喜んでいる様子を、謙遜を含みながら表現できる言葉です。
嬉しい場面でもフォーマルな表現を忘れないように、覚えておくとよいでしょう。