「確たる」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「確たる」とは?
はじめに「確たる」の意味を解説していきます。
「確たる」は「かくたる」と読みます。
これは「たしかな、ゆるぎない、しっかりとした」という意味を持つ言葉です。
これは「確」という漢字が「確実」、「確かに」などの使い方がされることからも想像できます。
また、「たる」は「たり」が活用されたものです。
そして「たり」は「である」などの意味で使用されます。
これらのことから「確たる」を平易な言葉で言い換えると、「確かな」になると言えるのです。
「確たる」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「確たる」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが部長に報告していたとします。
そして、報告の中でライバル会社の情報だけは、言及するかを迷っていました。
なぜなら、その情報は噂レベルの不確かなものだったからです。
しかし、その噂が本当だった場合には、当社に被害が及ぶ恐れもありました。
このような場面では「部長、本件については確たる根拠がないのですが」と述べてから、ライバル会社の情報に触れるとよいでしょう。
前置きとして、不確かな情報だと述べることで、聞いた相手も取り扱いに配慮することでしょう。
この言葉を使う場合の注意点は、あえてこの言葉を選択する必要があるかです。
例えば、「確かな」と言い換えるとどうでしょうか。
「確たる」に比べて分かりやすく、一般的に使用されているもので、しかも長さが同じです。
結論として、デメリットがないのです。
そう考えると、あえて「確たる」を採用する根拠がないのです。
「確たる」を使った例文
ここでは「確たる」を使った例文を挙げていきます。
例文のように、「確かな」と同じ意味で使用できるように、文章に組み入れるとよいでしょう。
・『この件に関しては、確たる根拠がないのですが』
・『確たる方針がない中で、なんとか進めてまいりました』
・『十分に調査しましたが、確たる証拠を見つけられませんでした』
「確たる」の類語や敬語での言いかえ
それでは「確たる」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「確たる」の類似表現
まず「確たる」の類似表現について解説します。
「確たる」は「確かな」との言い換えが可能です。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「確たる」の敬語表現
「確たる」を単独で敬語表現にすることはできません。
そのため、敬語表現にしたい場合には周囲の言葉で補う必要があります。
たとえば「確たる証拠はございませんが」という表現が可能です。
まとめ
このように「確たる」という表現は、「確かな」と同じ意味で使用できるものです。
しかし、逆に言えば「確かな」で十分通じるので、あえて「確たる」を使用する必要性はないとも言えます。