感情をあらわす敬語を知っておくと、いざという時に役立つもの。
「嬉しかった」の正しい使い方を見ていきましょう。
「嬉しかった」とは?
「嬉しい」の過去形をあらわします。
「学生時代に嬉しかった思い出」や「新人時代の嬉しかったエピソード」のように用いられています。
「嬉しかった」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
話し言葉で用いる日本語なので、落ちついたシーンでは適さないことがあります。
とくに文字が記録として残るビジネスメールでは、幼さが強調されてしまうので気を付けておきましょう。
もし取引先の方の食事会や接待に呼ばれて、お礼のメールを打ちたいのなら「昨日はお招きいただき、ありがとうございました。
おいしいお料理をご馳走していただき、心に残る時間となりました」とします。
大人の言い方に変換して、嬉しい気持ちを伝えていきましょう。
「嬉しかった」を使った例文
・『学生時代の嬉しかったエピソードを教えてください』
・『おいしい割烹料理をご馳走になり、ありがとうございました』
・『お褒めの言葉をいただき、嬉しく存じます』
「嬉しかった」の類語や敬語での言いかえ
こちらのフレーズの類語、そして言いかえの表現を見ていきましょう。
「嬉しかった」の類似表現
よく似ている言い方に「感激いたしました」や「得がたい経験をさせていただきました」があります。
どちらも会食や研修会のお礼などに使える、社会人らしい言い方です。
「細やかなご準備をしていただき、誠にありがとうございました」と用意してくれた相手にお礼を伝えると、気が利いた言い方になるでしょう。
「嬉しかった」の敬語表現
さらに丁寧な日本語に「嬉しく存じます」や「幸甚でございます」や「感激いたしました」が挙げられます。
いずれも前向きな気持ちを表現している、ポジティブな言い方です。
幸甚は幸いの多いことを指します。
また感激は心が動いて、感動することを意味しています。
大人の教養を匂わせてくれる表現なので、覚えておきましょう。
「嬉しかった」の返答や返信例
こちらのフレーズの返事として「ご丁寧なお返事をいただき、恐れ入ります。
こちらこそ実りある時間を共有させていただき、嬉しく存じます。
ありがとうございました」が挙げられます。
まとめ
「嬉しかった」の敬語について学びました。
色々な表現を取り入れて、言葉の達人を目指していきましょう。