二重敬語にあたるのか、気になる敬称もあるものです。
「ご両親様」の正しい使い方を見ていきましょう。
「ご両親様」とは?
幼児教室や保育施設で働いていると、両親の呼び方に気を遣うものです。
「ご両親様」は父母をふくむ「ご両親」に「様」を付けた、うやうやしいフレーズになっています。
「ご両親様」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご両親様」はビジネスシーンでは、あまり用いられない表現です。
「ご」と「様」を付けているので、間違いではないものの丁寧すぎる日本語になっています。
「ご両親」だけでも充分敬いの気持ちが出ているのでシンプルに用いていきましょう。
「ご両親はどうぞ、前の方へお越しください」と写真撮影の誘導にも使えます。
このほか「お父様」や「お母様」と言いかえる方法、そして「ご家族の方」と言い直すこともできます。
親御さんという呼び方もありますが、人によっては軽薄に聞こえてしまうので、サービス業で用いるのは控えておきましょう。
学校関係では「保護者の方」という、父母と祖父母いずれにも使える呼称を用いることもあります。
「ご両親様」を使った例文
・『ご両親お揃いでお越しいただき、ありがとうございます』
・『ご家族の方は、2階席からご見学いただけます』
・『保護者の方は受付で、手続きをお済ませください』
「ご両親様」の類語や敬語での言いかえ
こちらのフレーズの類語、そして丁寧な言い方を見ていきましょう。
「ご両親様」の類似表現
似ている呼び方に「ご尊父様」や「ご母堂様」があります。
「ごそんぷ」と「ごぼどう」と読み、それぞれお悔みの席の「お父様」と「お母様」の呼び名にあたります。
晴れやかな席や一般の場では使わない表現なので、区別して覚えておきましょう。
「ご両親様」の敬語表現
さらに丁寧な言い方に「ご家族の皆様」や「保護者の皆様」が挙げられます。
「お父様」や「お母様」でも丁寧なフレーズですが、お子さんとの関係性がよく分からない場合にも使えるので便利です。
多様な家族構成の方にも適用できるので、覚えておきましょう。
「ご両親様」の返答や返信例
入塾や入園のくわしい説明を受ける時もあるもの。
「ご両親」は「お子様の親御さん」という意味合いで使われるので、説明内容によく耳を傾けて、わからない点があったら質問していきましょう。
まとめ
「ご両親様」の使い方を学びました。
適切な表現を学んで、敬語力を上げていきましょう。