「閑古鳥が鳴く」の意味を解説していきます。
知らない言葉を、今すぐマスターしていきましょう。
「閑古鳥が鳴く」とは?
「閑古鳥が鳴く」とは、お客さんがいないこと。
シーンとしているお店をあらわします。
活気のないこと、客足がぱったり途絶えている状況をしめしています。
もともと閑古鳥は、鳥のカッコウをあらわします。
カッコウは鳩に似た、グレー色の鳥です。
その鳴き方は何とも哀愁めいているので、裏さみしい気持ちになります。
このことから商売が軌道にのっていないこと、お客さんの入りが悪いことを「閑古鳥が鳴く」と呼んでいます。
流行っていない店、今にも潰れてしまいそうなビジネスを指します。
「閑古鳥が鳴く」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「閑古鳥が鳴く」というのは、商売人にとっては聞きたくはない、忌々しい言葉です。
苦労して新しいお店をオープンさせたのに、パッとしない状況をあらわすからです。
否定的な意味しかないので、うかつに口にしないよう注意しておきましょう。
反対に日本には「商売繁盛」や「千客万来」などの、商売がとても栄えているという意味の言葉もあります。
いい四字熟語を使いながら、取引先といいコミュニケーションをはかってください。
「閑古鳥が鳴く」を使った例文
・『駅前のそば屋は、閑古鳥が鳴いている』
・『閑古鳥が鳴かぬよう、気を引き締めてください』
・『閑古鳥が鳴いてしまい、事業をたたむことにした』
「閑古鳥が鳴く」の類語や言いかえ
「閑古鳥が鳴く」の関連語には、次の言葉もあります。
「商売上がったり」
「商売上がったり」とは事業がうまくいかず、経営が立ちいかなくなる様子をあらわします。
この場合の「上がる」とは「終わる」という意味があります。
つまり店仕舞いしなくてはいけないくらい、赤字が続いていること。
どうしようもなく切羽詰まっている経営事情をあらわします。
反対に商売がうまくいっている状況を「商売下がったり」とは言わないので注意しておきましょう。
「開店休業」
開店休業も「閑古鳥が鳴く」と同じように使われています。
お店はオープンしているけれども、まるで休業しているように、ひっそりした店舗をあらわします。
シャッターを開けているけれども、品数が少なく客の姿を見たことのないようなやる気のない店もいいます。
シャッター商店街で、よく見る光景です。
まとめ
「閑古鳥が鳴く」の意味と使い方をおさらいしました。
閑古鳥が鳴くとは、客足のないさびれた店舗をいいます。
流行っていない店、赤字が心配される企業をたとえた言葉です。
縁起の悪いフレーズなので、くれぐれも大切な取引先に使わないように注意しておきましょう。