「また一段と」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「また一段と」とは?
はじめに「また一段と」の意味を解説していきます。
「また一段と」は「なおいっそう」と同じ意味で使用される言葉です。
以前の状態を知っていて、今回の状態が改善されている場合に、「また一段と」を使用できます。
これは、何かに対してポジティブにコメントする場合に、装飾表現、強調表現として使用されるのです。
ビジネスでも、何かをほめることがあります。
相手の能力、製品の性能など、褒める対象は多数存在します。
そのような場合に「また一段と」を付けることで、ただほめるよりも表現を豊かにできるのです。
「また一段と」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「また一段と」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが先輩と一緒に取引先に訪問したとします。
その日は、先輩がプレゼンする予定でした。
先輩のプレゼンは、以前から大変上手でした。
しかし、その日のプレゼンは、いつもに増して分かりやすく、テンポのよい完璧な出来だったのです。
このような場合には、「先輩、また一段とプレゼンの腕を上げましたね」と述べるとよいでしょう。
今日のプレゼンが、以前にも増して上手だったと、相手に伝えられるのです。
この言葉を使う場合の注意点は、以前の状態を知らない場合には使わないことです。
あなたが相手の以前の状態を知らないのに、「また一段と」と表現すると、相手は違和感を感じることでしょう。
「また一段と」を使った例文
ここでは「また一段と」を使った例文を挙げていきます。
例文のように、何かをほめる用途で使用すると、分かりやすい使い方になります。
・『また一段と腕を上げました』
・『また一段と性能がアップしたようです』
・『また一段とサービスが向上しています』
「また一段と」の類語や敬語での言いかえ
それでは「また一段と」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「また一段と」の類似表現
まず「また一段と」の類似表現について解説します。
「また一段と」は「より一層」と言い換えられます。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「また一段と」の敬語表現
「また一段と」を敬語表現で言い換えるのは難しいでしょう。
ただし、敬語表現にもなじみやすい表現としては「より一層と」などを使用するとよいでしょう。
まとめ
このように「また一段と」は、相手を褒める場合に、それを強調する目的で使用できる言葉です。
ただ褒めるよりも効果的なので、会話の中で活用することをおすすめします。