「お下げしてもおよろしいですか」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「お下げしてもおよろしいですか」とは?
はじめに「お下げしてもおよろしいですか」の内容を解説していきます。
まず「よろしい」は「よい」を敬語表現にしたものです。
そのため「よろしいですか」だけで敬語として成立しているのです。
しかし、ここではこれに「お」を付けています。
そのため、「およろしい」となっているのです。
これは、典型的な二重敬語と言われる誤りなのです。
「お下げしてもおよろしいですか」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「お下げしてもおよろしいですか」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが飲食店のスタッフだったとします。
テーブルには食事を終えた皿が並んでいました。
あなたは顧客に対して、その皿を片付けてよいかを丁寧に尋ねることにしました。
このような場面で「お皿をお下げしてもおよろしいですか」と相手に尋ねるのは失礼です。
「およろしい」の部分が二重敬語になっているからです。
このような場合は、「おさげしてもよろしいですか」と尋ねるのが正しい表現なのです。
この言葉を使う場合は、言葉の違和感に注意する必要があります。
なぜなら「およろしい」という単語は通常聞くことがないはずなのです。
少しでも変だなと思ったら、それは誤用なので誰も使わないだけの可能性が高いのです。
「お下げしてもおよろしいですか」を使った例文
ここでは「お下げしてもおよろしいですか」を使った例文を挙げていきます。
例文で挙げてはいますが、「およろしいですか」は「よろしいですか」に言い換えるのが正しい表現といえるでしょう。
・『お下げしてもおよろしいですか』
・『お皿を、お下げしてもおよろしいですか』
・『お食事を、お下げしてもおよろしいですか』
「お下げしてもおよろしいですか」の類語や敬語での言いかえ
それでは「お下げしてもおよろしいですか」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「お下げしてもおよろしいですか」の類似表現
まず「お下げしてもおよろしいですか」の類似表現について解説します。
「およろしいですか」は「よろしいですか」との言い換えが可能です。
こちらのほうが、より正しい表現と言えます。
「お下げしてもおよろしいですか」の敬語表現
つぎに「お下げしてもおよろしいですか」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「お下げしてもよろしいでしょうか」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「お下げしてもおよろしいですか」は、丁寧にしたつもりで二重敬語になってしまった誤用表現です。
少しでも違和感のある言い回しは、誤用である可能性が高いので、気を付けるとよいでしょう。