不在であることを、丁寧に伝えたい時があります。
「いらっしゃいません」の正しい使い方を見ていきましょう。
「いらっしゃいません」とは?
「いらっしゃる」は「いる」の尊敬語にあたります。
例えば社内電話がかかってきて「部長はいますか」と聞かれ「会議中なので、いらっしゃいません」と伝える場で用いられています。
目上の人の不在を、丁寧に伝えるフレーズといえるでしょう。
「いらっしゃいません」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「いらっしゃる」という言い方は、注意が必要な用語です。
社内の会話で用いるには合っていますが、社外の方に「いらっしゃる」を用いると失礼にあたります。
例え自分の上司であっても、よその方には「おります」等の他の表現を用いていきましょう。
謙譲語としてのニュアンスがあるので、相手を上げる言い方になります。
また呼称も「〇〇課長」や「〇〇部長」といわず「〇〇」と苗字のみをお伝えします。
「いらっしゃいません」を使った例文
・『経理の方ですね。あいにく課長はいらっしゃいません』
・『恐れ入りますが、〇〇は席を外しております』
・『申し訳ありませんが、〇〇は出張のため社内におりません』
「いらっしゃいません」の類語や敬語での言いかえ
こちらのフレーズの類語、そして丁寧な言い方を見ていきましょう。
「いらっしゃいません」の類似表現
同じニュアンスの言葉に「ただいま席を外しております」も挙げられます。
電話が入ったものの、あいにく上司の姿が見えない時に使います。
「差し支えなければ、ご伝言をお預かりいたしますが」と申し出て、お名前とご用件をメモして取り次いでおきましょう。
「いらっしゃいません」の敬語表現
さらに丁寧な言い方に「〇〇は出ております。
〇時には戻りますが、いかがなさいますか」とお伝えします。
電話がかかってきたものの、担当者が外出していてすぐに対応が取れない時に使います。
「いかがなさいますか」の代わりに「戻り次第こちらから折り返し、お電話いたしましょうか」とすると、ソフトな言い方になるでしょう。
「いらっしゃいません」の返答や返信例
不在であることを伝えてもらったら、それに応じた対応を取っておきましょう。
「承知いたしました。〇〇様が戻られる〇時頃に、またお電話いたします。」とお答えします。
まとめ
「いらっしゃいません」について解説しました。
敬語を正しく覚えて、社会人としてのスキルを培っていきましょう。