分かっているようで、上手く説明できない単語もあるもの。
「社会的」を見ていきましょう。
「社会的」とは?
この場合の「社会」とは、地域社会と繋がっていることを示しています。
自社の利益だけではなく、世の中全体の幸福や平和を考えていることを指します。
「社会的」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ニュース記事で目にするのが「社会的」という表現です。
人々の色々な活動によって成り立っているのが社会なので、そうした風潮があること、空気を感じ取ることをいいます。
例えば「社会的な課題」というと、現在の世の中が生み出した問題を意味します。
また「社会的な活動」というと、福祉やボランティア、地球環境を守るための慈善事業をいいます。
立派な言葉ですが、一方で抽象的になりやすく、具体性に乏しいこともあります。
言葉だけが1人歩きをしないよう、意味を深く理解して用いていきたいです。
「社会的」を使った例文
・『社会的な問題を解決するため、新しい事業を展開します』
・『プラスチックごみの削減など、社会的課題と向き合います』
・『社会的企業に向かって、日々成長していきます』
「社会的」の類語や敬語での言いかえ
こちらのフレーズの類語、そして丁寧な言葉を見ていきましょう。
「社会的」の類似表現
よく似ている言い方に「社会的企業」が挙げられます。
社会的企業とは、ソーシャルエンタープライズと呼ばれています。
SDGSなど持続可能な世界の実現のために、利益重視ではない取り組みを重視する企業をいいます。
地球環境に配慮した取り組みをしているブランド、震災のお手伝いなど慈善事業に力を入れる会社をいいます。
世界的に名の知れた大企業に多い形態で、消費者の信頼も得られるため注目されています。
「社会的」の敬語表現
さらに丁寧な言い方に「社会貢献の一環として」や「地域社会と共存していくために」が挙げられます。
自社の取り組みを内外に広くアナウンスしたい時に使えます。
「社会貢献の一環とて、福祉施設への寄付をおこなっております」のように引用します。
「社会的」の返答や返信例
取引先の企業から、自社の考えを示されることがあります。
例えば「環境に優しい製品を、一緒に開発していきたい」という呼びかけだったら、快く応じていきましょう。
「御社の考えに、深く賛同いたします」がひとつの返答例です。
まとめ
「社会的」の正しい使い方をお届けしました。
難しい言葉の意味を知って、日々の仕事に活かしていきましょう。