学生言葉を卒業すると、一人前の社会人として扱ってもらえるもの。
「好み」の敬語や言いかえ表現を見ていきましょう。
「好み」とは?
嫌いではないこと、どちらかというと「好きのカテゴリー」に含まれることを表現しています。
色やデザイン、キャッチコピーなど、感覚的なことを話している時に登場するフレーズといえるでしょう。
「好み」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「好み」は明るい言い方ですが、その人の個人的な意見を含むことが多いです。
そのためビジネスの場で用いる時は「あくまで個人の見解ですが」とひと言添えておくと、誤解を生みにくくなります。
また好みはデザインやテイストに対して使われ、人物に対しては用いることはありません。
迂闊に口に出して「品定めしている」と誤解されないように注意しておきましょう。
「好み」を使った例文
・『私の好みでしたら、A案のデザインとなります』
・『あくまで個人的な意見ですが、好みは後者です』
・『偏った意見かもしれませんが、好みだと感じるのはBです』
「好み」の類語や敬語での言いかえ
こちらのフレーズの類語、そして敬いの表現を見ていきましょう。
「好み」の類似表現
同じような言い方に「惹かれるものは」や「興味が示すものは」もあります。
遠回しに「好きだと思っていること」を表現できるので、大人びた話し合いをしたい時に向いています。
このほかカジュアルを意識するなら「個人の見解」や「独断と偏見」も挙げられます。
「あくまで私の独断と偏見になりますが」と前置きしてから、自身の好き嫌いについて語っておくと、公平なやり取りに聞こえるでしょう。
「好み」の敬語表現
相手に対して用いる時は「お好み」または「お気に召す」を用います。
「お好みに合うか、分かりませんが」と用いたり「お気に召すといいのですが」と謙遜めいて使ったりします。
お土産や差し入れのお菓子を、手渡しする際に用いてみましょう。
「どうぞ皆様でお召し上がりください」とひと言添えると、上品に聞こえます。
「好み」の返答や返信例
相手の意見について述べられた内容だったら、その提案を快く受け入れておきましょう。
「貴重なご意見ありがとうございます。
開発に役立ててまいります」のように、前向きな言葉で返答します。
まとめ
「好み」について解説しました。
表現力を増やして、大人の文章に整えていきましょう。