みなさんは、ビジネスシーンにおいて、「あたたかい言葉」を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方や注意点、言い換えについて、詳しく解説していきます。
「あたたかい言葉」とは?
「あたたかい」は、「心あたたまる」というニュアンスがあるため、「あたたかい言葉」には、優しい気持ちや思いやり、励ましの意味合いがあります。
「あたたかい」には、いくつかの漢字表記がありますが、「ぬくもり」「心地よさ」を表す「温かい」が用いられます。
つまり、「あたたかい言葉」とは、心が温もりを感じるような心地よい言葉を指す表現になります。
「あたたかい言葉」の使い方や注意点
ビジネスシーンでは、よりフォーマルな場面に合わせた「温かいお言葉」という表現もとてもよく使われています。
相手からもらえた場合には「温かいお言葉」、自分の行動に対しては「温かい言葉」として使うことができます。
ひらがな表記で「あたたかい」とするメリットは、字面の柔らかさのイメージから「やさしさ」「おもいやり」を受け取りやすいことが挙げられるでしょう。
漢字表記の「温かい」は、「温もり」「温度感」をより伝えやすくなります。
ですから、この言葉を使うシチュエーションに合わせて、表記や表現をうまく使い分けることで、正しく伝えられるわけです。
漢字表記を用いる場合には、「暖かい」は間違いになるため注意が必要です。
「暖かい」は、体感的な温度を指す漢字であるため、気候や気温を指す場合に使われるものです。
一方で「温かい」は、「流れる水」や「お皿に盛られた煮物」といったイメージから成り立つ会意兼形声文字であるといわれています。
このように、漢字の意味合いや由来を理解することで、誤用を防ぐことに繋がります。
「あたたかい言葉」の言い換え
・『はげましの言葉』
・『やさしい言葉』
・『思いやりの言葉』
・『ぬくもりある言葉』
・『配慮ある言葉』
・『気遣いの言葉』
・『心配りの言葉』
・『心ある言葉』
いずれの表現も、心があたたまるよう心地よい言葉であることが伝わります。
相手からもらえた言葉に対しては「お言葉」と接頭語を付けることで、敬意を表すことができます。
ひらがな表記には、ひらがなの良さがあり、漢字表記には漢字の持つイメージで伝えることができるでしょう。
まとめ
いかがでしたか。
「あたたかい言葉」は、時には「はげまし」になり、時には「なぐさめ」にもなるものです。
相手の気持ちによりそって、さりげなく「あたたかい言葉」をかけることができれば、それは素敵なコミュニケーションとなり得ます。
また、相手からもらえた「あたたかいお言葉」には、敬意と感謝の気持ちを返したいものです。