正しい敬語かどうか、判別に迷う言葉もあるものです。
今回は「外さざるを得ません」について解説していきます。
「外さざるを得ません」とは?
「〜ざるを得ない」というのは、渋々ながらも従う様子をあらわしています。
自分はそうしたくないのに、世の中の流れに歯向かえない状況をしめしています。
この場合は「外さざる」といっているので、何かを取ること、取り払わなくてはいけないことを伝えています。
「外さざるを得ません」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「〜ざるを得ない」とよく似た言い方に「〜ざるを負えない」もあります。
ただ「〜ざるを負えない」は間違い言葉となり、文法的には誤っている表現。
例えば「マスクを外さざるを負えない」はよく聞く言い方ですが、間違いにあたります。
正しい文節を覚えておきましょう。
「外さざるを得ません」を使った例文
・『売上が落ちてしまったため、メニューから外さざるを得ません』
・『食中毒予防の観点から、生ものは外さざるを得ません』
・『お子様とお顔を合わせお話ししたいので、マスクを外さざるを得ません』
「外さざるを得ません」の類語や敬語での言いかえ
こちらの言い方の類語、そして敬いの表現を見ていきましょう。
「外さざるを得ません」の類似表現
同じような言い方に「せざるを得ない」もあります。
こちらも「しないことは無い」という意味があるので、必要に迫られておこなう状況を示しています。
「台風が直撃しそうなので、日程調整をせざるを得ません」のように用います。
「外さざるを得ません」の敬語表現
さらに丁寧な言い方に「やむを得ず」や「心苦しい限り」もあります。
本当はそうしたくないものの、きわめて難しい判断をしなくてはいけない時に使います。
「やむを得ずご欠席される方は」とアナウンスに用いるほか「誠に心苦しい限りですが、明日のイベントは中止にいたします」と決定事項を伝える際に使用されています。
「外さざるを得ません」の返答や返信例
このようなフレーズをもらったら、その状況にあわせた返信をおこなっておきましょう。
「ご連絡ありがとうございます。
諸々のご事情、承知いたしました」がひとつの例です。
まとめ
「外さざるを得ません」について解説しました。
文法について正しく学び、今日の仕事に役立ててください。