「折案」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「折案」とは?
これは、少し変わった表現になっています。
通常、このような漢字を用いる場合は、「折衷案」という形で使用します。
つまり、「折案」という形で使用される事はないのです。
なお、「折衷案」であれば、二つの案の中間をとったような案を示します。
つまり、両方のよい面を採用したような「案」を「折衷案」と呼ぶのです。
なお、「折衷」という言葉は、「和洋折衷」のような使い方でも目にする機会のある表現になっています。
このことから、「折案」は間違った使い方であり、「折衷案」という形にして使用するほうが一般的にも通じる言葉になる事が分かります。
「折案」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
たとえば、ある二つの案について議論していたとします。
しかしどちらの案にも良いところがあり、なかなか決める事ができないのでした。
このようなケースで、「それでしたら、折案を採用したらいかがですか」と伝えるとどうでしょうか。
これでは、少し意味の分からない表現になってしまいます。
このような場合は、「それでしたら、折衷案を採用したらいかがですか」のような使い方をするべきなのです。
なお、この言葉を使う際には、「折案」の使い方に注意しましょう。
まず、正しく言い換えて「折衷案」という形にするべきだと言えます。
そして、他には「妥協案」や「折り合いをつけた案」のように、類似の言葉などを採用することも検討するとよいでしょう。
「折案」を使った例文
例文として挙げていますが、「折案」では少し意味が分からないものになってしまいます。
「折衷案」などに置き換えて、正しく使用するとよいでしょう。
・『折案を採用してみてはいかがですか』
・『折案を検討してみるのもよいかもしれません』
・『折案を用いると両社の良い部分を残せます』
「折案」の類語と敬語での言いかえ
この言葉の類語と敬語を解説していきます。
「折案」の類似表現
たとえば、「妥協案」が類似表現になります。
「折案」と「妥協案」は、同じような意味で使えるのです。
「折案」の敬語表現
これを敬語に言い換える事はできません。
これを敬語にする場合は、正しく言い換えた上で、「折衷案がございます」のように使用するとよいでしょう。
このように、組み合わせる言葉を工夫することで、敬語表現にできるのです。
まとめ
このように、二つの案のよいろころを取ったものという意味で、この言葉を使用していると推察できます。
ビジネスで使う場合には、「折衷案」などの一般的な表現に置き換えて使用するとよいでしょう。