「一蓮托生」とは?慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解釈

「一蓮托生」とは? ビジネス用語【一語】

「一蓮托生」とは?使い方や言い換えなど、慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。

「一蓮托生」とは?

「一蓮托生」は、「いちれんたくしょう」と読みます。

これは「運命を共にすること」を意味する四字熟語です。

これは、本来は仏教用語であり、死後の世界である極楽浄土において、ひとつの蓮の花の上に生まれることを意味していました。

そのため、死後の世界でも同じ場所にいることが転じて、運命をどこまでもともにするような意味で使用されるようになったのです。

ここでの「一蓮」は、「ひとつの蓮(はす)の花」を示しています。

そして「托生」「よりどころとして生まれる」ことを示しています。

「托生」「托」には、身を寄せるとの意味があるのです。

「一蓮托生」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

それでは「一蓮托生」のビジネスでの使い方には、どのようなものがあるのでしょうか。

たとえば、あなたの会社で大型の提案がありました。

その提案は、共同提案の形をとっており、協力してくれる企業と一緒に提案することになっていたのです。

このような場合には、「一蓮托生で頑張りましょう」と、協業企業の相手に述べるとよいでしょう。

これにより、今回の案件において運命を共にすることを、上手に言いかえて伝達できるのです。

この言葉を使用する場合には、漢字の変換に注意しましょう。

「いちれん」「一連」に、「たきうしょう」「託生」に誤変換される可能性があります。

これは二文字単位で変換した場合に起こりえます。

「いちれんたくしょう」と、4文字単位で変換するれば、ただしく「一蓮托生」と変換されるので、これにより誤変換を回避できるのです。


「一蓮托生」を使った例文

「一蓮托生」を使った例文を挙げます。

例文のように「運命をともにする」ことを指して使用すると、上手に文章中で使用できることでしょう。

・『あなたと私は、一蓮托生の関係と言えるでしょう』
・『今回の案件は、協業企業と一蓮托生で取り組む予定だ』
・『私たちは、会社と一蓮托生であることをあらためて認識した』

「一蓮托生」の類語や言いかえ

「一蓮托生」の類語や言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。

「運命共同体」

「一蓮托生」の類語には、「運命共同体」があります。

運命を共にする一つの集団のような表現になっているため、「一蓮托生」と同じように使用できる言葉だと言えます。

「死なばもろとも」

また、「死なばもろとも」「一蓮托生」の類語と言えます。

こちらは少し物騒な表現ですが、「死ぬときは一緒」を意味しますので、「運命とともにする」に近いニュアンスの言葉だと言えるでしょう。

まとめ

このように「一蓮托生」は、運命を共にすることを上手に言いかえたフレーズです。

ビジネスでも使用される言葉ですので、意味や使い方をおぼえておきましょう。