「故人の遺志により」とは?
ビジネスにおける使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「故人の遺志により」とは?
これは、亡くなった人が遺した志によってという内容を言い表した言葉です。
「故人」は「亡くなった人」を意味します。
これは、「死んだ人」と言い換えてもよいでしょう。
また、「遺志」は、「死んだ人が生前に遺した志」を意味する言葉になっています。
つまり、生きていた時に遺していた気持ちや想いのことを「遺志」という言葉で言い表せるのです。
なお、「遺志により」とすれば、「遺志」から何かが生じた様子を表現できます。
つまり、「遺志」が根拠や理由になって何かが発生していることを、言い表す事ができるのです。
これらのことから、この言葉が、亡くなった人が遺した志によってという内容を言い表したものであると分かるのです。
「故人の遺志により」のビジネスにおける使い方、使うときの注意点
たとえば、父親が死亡したとします。
そして遺言に従い、財産は全て慈善団体に寄付することにしたのです。
このような状況で、「故人の遺志により、財産は全額寄付することにいたしました」と言うとよいでしょう。
これによって、死んだ人間が遺した志に基づいた行動であることを、上手に表現できるのです。
この言葉を使うときは、「故人の遺志により」の表現方法に注意するべきです。
これは「故人の遺志に従い」と言い換えできます。
また、「故人の遺志に基づき」も類似の言葉になるのです。
このように、同じような意味でも、複数の表現手段が存在します。
実際の状況に応じて、適した言葉を選ぶとよいでしょう。
「故人の遺志により」を使った例文
ここでは例文を挙げています。
このように、前段の内容に応じて、適した言葉を続けるとよいでしょう。
・『故人の遺志により、財産は全額寄付することにしました』
・『故人の遺志により、自宅は売却する方針といたしました』
・『故人の遺志により、ゆかりのある寺院に納骨いたしました』
「故人の遺志により」の類語と敬語での言いかえ
この言葉の類語と敬語を解説していきます。
「故人の遺志により」の類似表現
これの類似表現として、「故人の遺志に従い」が挙げられます。
「〜により」と「〜に従い」は、同じような意味で使える言葉になっているのです。
「故人の遺志により」の敬語表現
この言葉を敬語表現にすると、たとえば「故人の遺志に従いまして」に言い換える事が可能です。
まとめ
このように、亡くなった人が遺した志によってという内容を言い表す場合に、この言葉を使用できると分かります。
ビジネスでも使えますので、しっかりおぼえて活用するとよいでしょう。