「お汲み取りいただき」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「お汲み取りいただき」とは?
はじめに「お汲み取りいただき」の意味を解説していきます。
この表現を使う場合には、前提としてこちら側に「何かしらの気持ちや事情」が存在します。
なぜなら「汲み取る」には、「表面的には把握できないものを感じ、推察する」との意味があるからです。
このことから、相手に対して「お汲み取りいただき」と使うという事は、自分が明言・明示していない何かを、相手が察してくれたとを意味するのです。
その「何か」は、気持ちかもしれませんし、事情かもしれません。
しかし、目に見えない何かであるのです。
「お汲み取りいただき」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「お汲み取りいただき」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが取引先と打ち合わせをしていたとします。
取引先の要求は10%の値下げでした。
しかし、10%も値下げして会社に戻ったら、何を言われるか分かりません。
そのため、かなり渋い顔をしていました。
すると、相手は「そうですよね、難しいですよね」と助け船を出してくれました。
このような場面で、あなたは「こちらの事情をお汲み取りいただき、ありがとうございます」と述べるとよいでしょう。
この言葉を使う場合の注意点は、相手と意思があっているかの判断が難しいことです。
早合点で、自分に都合よく解釈した場合になってしまう可能性があるのです。
相手と齟齬は発生しないように、十分に注意して使うのが良いでしょう。
「お汲み取りいただき」を使った例文
ここでは「お汲み取りいただき」を使った例文を挙げていきます。
例文のように、相手に対する感謝の言葉と組み合わせて使用するのが分かりやすい使い方です。
会話の状況や相手との関係に合わせて、使い分けていくとよいでしょう。
・『お汲み取りいただき、ありがとうございます』
・『お汲み取りいただき、感謝いたします』
・『お汲み取りいただき、大変助かりました』
「お汲み取りいただき」の類語や敬語での言いかえ
それでは「お汲み取りいただき」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「お汲み取りいただき」の類似表現
まず「お汲み取りいただき」の類似表現について解説します。
「お汲み取り」は「察して」と言い換えられます。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「お汲み取りいただき」の敬語表現
つぎに「お汲み取りいただき」を敬語表現で言い換えるのは困難です。
敬語にする場合は、続く言葉で表現する方法をとるとよいでしょう。
たとえば「ご賢察いただきまして」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「お汲み取りいただき」は、相手が自分の気持ちや状況に配慮してくれた場合の返答に使用できる言葉です。
上手な返答は、それだけでビジネスチャンスを広げますので、しっかり覚えて使いこなしましょう。