みなさんは、ビジネスシーンにおいて、「ご無事息災を心よりお祈りいたします」を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方や注意点、言い換えについて、詳しく解説していきます。
「ご無事息災を心よりお祈りいたします」とは?
「無事息災」とは、事故や病気に出会わずに健康でいる様子を表す「無事」と、災いを払い元気でいることを表す「息災」を組み合わせた、四文字熟語です。
「心より」は、「心の奥から、心の底から」あるいは「真心を込めて」というニュアンスの言葉で、「お祈りいたします」は「願っています」という意味合いを表す言い方です。
ですから、接頭語「ご」を付けた「ご無事息災を心よりお祈りいたします」は、「相手が健康で過ごせますように」という願いを、丁寧な言い方で伝えた言葉になります。
「ご無事息災を心よりお祈りいたします」の使い方や注意点
「ご無事で」という言葉がありますが、相手が事故や病気で苦しむことがないようにと願う、思いやりを伝えた表現です。
対して、「無事息災」も「ご無事で」と同じような意味合いの言葉ですが、四文字熟語となっています。
一般的には、四文字熟語には接頭語を付けずに使われているため、「無事息災」で相手に失礼なく伝えることが出来ます。
例えば、「○○様の無事息災を心よりお祈りいたします」とすれば、相手に敬意を払いつつ思いやりの言葉を伝えることが出来るわけです。
より丁寧な表現を意識するあまり、敬語や接頭語を付け過ぎて、“言い過ぎ”な言い回しにならないよう注意しておくと良いでしょう。
「ご無事息災を心よりお祈りいたします」の言い換え
・『無病息災を心よりお祈り申し上げます』
・『平穏無事に過ごせますようお祈りいたします』
・『延命息災をお祈りいたします』
・『無病福寿でお過ごしくださいませ』
・『太平無事でありますように』
・『どうぞお元気でお過ごしくださいませ』
・『お体に気を付けてお過ごしください』
・『お体を大切になさってください』
四文字熟語は、改まった気持ちを伝える場面やフォーマルな場面に相応しい言葉です。
また、四文字熟語を使うと、表現が格式高くなり、より丁寧さが増すでしょう。
一方で、「お体を大切になさってください」といった一見カジュアルな表現も、相手の立場や状況に配慮して用いることで、柔らかで温かみのある思いやりの言葉として伝えることが出来るでしょう。
まとめ
いかがでしたか。
「ご無事息災を心よりお祈りいたします」は、相手の無事を祈り、健康に過ごせるよう願う思いやりの言葉です。
四文字熟語は、接頭語を付けなくても十分に丁寧な言い方となります。
言葉の意味を理解した上で、上手く使いこなせると良いでしょう。