「急な差し支えができまして」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「急な差し支えができまして」とは?
はじめに「急な差し支えができまして」の意味を解説していきます。
「差支え」は「支障があること、都合が悪いこと」を意味する言葉です。
しかし、今回の例における使用方法には問題があります。
まず「差し支え」は敬語表現です。
そのため相手に対して「差支えはありますか?」と尋ねる場合には使用できます。
しかし、今回のように自分に対して「差支えができたので」という使い方はできません。
これは、自分の行動に対して敬意を表しているのと同じなのです。
このように、一見丁寧な言葉に見えても、誤った使い方になってしまうケースがあります。
「急な差し支えができまして」も、その一例という事ができるでしょう。
「急な差し支えができまして」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「急な差し支えができまして」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが上司から明日のゴルフは予定通り行けそうかと尋ねられたとします。
しかし、あなたは家の用事で急にいけなくなったのです。
このような場面で「申し訳ございません、実は急な差し支えができまして」と返答してはいけません。
このような使い方は誤りであり、丁寧に表現しているつもりでも、相手に笑われてしまう事でしょう。
この場合、正しい使用方法は「申し訳ございません、実は急な用事ができまして」となります。
この言葉を使う場合の注意点は、相手に対してのみ使えるという事です。
丁寧な言葉に見えますが、自分に対して使ってしまうと誤用になるので、十分に注意が必要なのです。
「急な差し支えができまして」を使った例文
ここでは「急な差し支えができまして」を使った例文を挙げていきます。
例文として挙げましたが、フォーマルな場面では「急な差し支えができまして」は「急な用事ができまして」で言い換えるのが正しい用法になります。
・『急な差し支えができまして』
・『急な差し支えができまして、申し訳ございません』
・『申し訳ございません、急な差し支えができまして』
「急な差し支えができまして」の類語や敬語での言いかえ
それでは「急な差し支えができまして」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「急な差し支えができまして」の類似表現
まず「急な差し支えができまして」の類似表現について解説します。
「急な差し支えができまして」は「急用ができまして」と言い換えられます。
こちらのほうが、正しい表現と言えます。
「急な差し支えができまして」の敬語表現
つぎに「急な差し支えができまして」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「急に都合が悪くなってしまいまして」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「急な差し支えができまして」という表現は、自分に対して敬語を使用してしまった誤用の例です。
正しく使用方法をしっかり覚えておくとよいでしょう。