「この場をお借りして改めてお礼を申し上げます」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「この場をお借りして改めてお礼を申し上げます」とは? ビジネス用語【一語】

みなさんは、ビジネスシーンにおいて、「この場をお借りして改めてお礼を申し上げます」を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方や注意点、言い換えについて、詳しく解説していきます。

「この場をお借りして改めてお礼を申し上げます」とは?

「この場をお借りして」は、元々違う目的で居合わせた場所で、タイミングよく他の目的を果たせそうな場面で使われています。

また、普段会うことがない人にタイミングよく対面できたため、その時間を有意義にするために行動することを指した言葉です。

「改めてお礼を申し上げます」は、本当にお世話になった人に対して、いつも通りの挨拶では足りなくくらい感謝の気持ちを伝えたいという意味合いの言葉になります。

「この場をお借りして改めてお礼を申し上げます」の使い方や注意点

本来の目的とは違う場面で、他の目的を果たせそうな立場になれた際に、「この場をお借りして」を使うことが出来ます。

例えば、映画完成試写会などで、監督が「この場をお借りして、携わってくれた全てのスタッフに、改めてお礼を申し上げます」と使うことがあります。

本来であれば、試写会に参加したお客様にお礼を伝える場面ですが、映画製作スタッフに向けての言葉を述べたわけです。

この言葉を使う上での注意点としては、「この場を借りている立場」であるため、別の目的や話題に触れる際には、手短に伝える必要があることです。

また、このフレーズは文語としても使えますが、主に対面での口語で表現されることが多いでしょう。

なぜなら、文書やメールでは、「この場を借りること」がないからです。


「この場をお借りして改めてお礼を申し上げます」の言い換え

・『この機会をお借りして改めてお礼を申し上げます』
・『この場を借りてお礼申し上げます』
・『場違いかと存じますが改めてお礼を申し上げます』
・『折角の機会ですので改めてお礼を申し上げます』
・『折角ですのでお礼をさせてください』
・『この機会にお礼を言わせてください』
場所、時間、タイミング、機会など、限られた範囲の中でメッセージを述べていることが分かります。

「この場を借りている」という状況ではありますが、「ついで」のようなニュアンスの発言は、かえって失礼にあたる場合があります。

自分に場所と時間を与えてくれた配慮についても、敬意と感謝を述べても良いほどです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「この場をお借りして改めてお礼を申し上げます」は、普段うまく伝えられなかった思いを。

今こそ伝えるチャンスとも言えます。

また、「改めてお礼を申し上げます」は、丁寧な敬語表現の美しい日本語として、心に響く言葉です。

どのような場所や場面で使うにしても、大切に伝えていきたい言葉のひとつです。