みなさんは、ビジネスシーンにおいて、「おかげさまで前向きに取り組めました」を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方や注意点、言い換えについて、詳しく解説していきます。
「おかげさまで前向きに取り組めました」とは?
「おかげさまで」は、漢字で「お陰様で」とも表記でき、神仏の御影に守られている様子から、「相手の手助けや援助によって助けてもらった」という意味合いの言葉として使われています。
「前向きに」は、「常に良くなるようにという考えや願い」という意味の言葉です。
「取り組めました」は、仕事や業務に対して誠意をもって進めることができた様子を表しています。
つまり、「おかげさまで前向きに取り組めました」は、周りの人たちの協力を得て、難しい問題や課題も乗り越えて前に進ませることができた、というメッセージを伝えた言葉になります。
「おかげさまで前向きに取り組めました」の使い方や注意点
ビジネスシーンでは、突発的なトラブルやミスは付き物で、物事を前に進ませるためには、乗り越えるべき問題や課題が多いものです。
新たな局面に向けて取り組むことが出来たのは、周囲の理解と協力があったからに他なりません。
そこで、相手に敬意と感謝を伝えた言葉が「おかげさまで前向きに取り組めました」であるわけです。
この言葉をより効果的に用いるための工夫や注意点としては、「おかげさまで」という表現の是非が挙げられます。
目上の相手に対しての場面、あるいはフォーマルな場面では、より丁寧な敬語表現が出来る言葉がありそうです。
例えば、「皆様のご支援を賜り」と言い換える方法もひとつの手です。
あるいは、「おかげさまで前向きに取り組めました」を残しつつ気持ちを伝えたい場面であれば、この言葉の後に「皆様のご理解とご協力に深く感謝申し上げます」とすれば、最大限の敬意と感謝を込め言葉として表現できるでしょう。
「おかげさまで前向きに取り組めました」の言い換え
・『皆様のおかげで前向きに取り組むことができました』
・『皆様のご理解とご協力の賜物です』
・『チームワークのおかげです』
・『皆様のご支援を賜り』
・『皆様の支えがあってこそ』
「おかげさま」の言葉の意味が分かると、言い換えのニュアンスも掴みやすく、状況に相応しい表現に繋げることが出来るでしょう。
まとめ
いかがでしたか。
「おかげさまで前向きに取り組めました」は、周囲の人たちの支えに対する敬意と感謝の念が込められている言葉であることが分かります。
機会があれば、次は自分が相手の手助けになれるよう努力したいところです。
また、フォーマルな敬語表現も大切ですが、時には、「おかげさまで」という美しい日本語も上手く使いこなしていきたいものです。