この記事では「お使いいただきたく存じます」について解説をします。
「お使いいただきたく存じます」とは?意味
使ってもらいたいと思います、という意味です。
「お使い」は「使う」の連用形の「使い」に「お」をつけています。
動詞の連用形に「お」をつけて、その後に「いただく」を添えた形で、相手にあることをしてもらうのをへりくだっていう意になります。
「いただき」が「いただく」のことです。
「たく」は話し手の希望を表す語です。
「存じ」は「存ずる」のことで、思う、考えるの意の謙譲語になります。
「ます」は敬意を表す語です。
「お使いいただきたく存じます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、聞き手に何かを使ってもらいたいときに用います。
「使いなさい」という意を柔らかく伝えています。
「使いなさい」と命令をされると不快になります。
宿題をしようと思っていたのに、親から「宿題をやりなさい」といわれて、やる気がなくなったり、不快になったりした経験は少なくないはずです。
他人からいわれて行動するのは不快に思うのです。
「〜たく存じます」は「〜と思います」という意味で、命令をしているのではありません。
このような表現だと、何かをして欲しいと柔らかく伝えられます。
ただし、「お使いいただきたく存じます」は使ってもよいし、使わなくてもよいと受け取られる可能性があります。
使用しなければならないものなら「お使いください」と伝えるのが適切です。
たとえば、ヘルメットを着用しなければならない場面なら、「お使いいただきたく存じます」ではなく「お使いください」と伝えなければなりません。
「お使いいただきたく存じます」を使った例文
・『こちらをお使いいただきたく存じます』
「お使いいただきたく存じます」の返答や返信例
相手は何かを使って欲しいようです。
それを使えるようならば、求められている行動を行いましょう。
この言葉は、使いなさいと強制する意ではないので、使いたくないならば無理をして使う必要はないです。
しかし、使用しないことで不都合が生じる場合があるので、使わないことでどうなるのかよく考える必要があります。
使わない場合は、「遠慮しておきます」「使用は控えさせていただきます」などの言葉を返すとよいでしょう。
こちらを気遣って使うようにすすめている場合は、「ありがたいのですが」など相手に配慮した言葉を添えるのが望ましいです。
まとめ
この言葉は、何かを使って欲しいという話し手の気持ちを表しています。
使うように強く求めるものではありません。
それを使用しなければならない場面では、他の言い方をしましょう。