この記事では「不覚にも」という言葉について説明していきます。
「不覚にも」とは?
用心して物事に取り組んではいたもののふと油断して失敗してしまったという意味で、「不覚にも負けてしまいました」など競技を扱った作品において使うケースが見られます。
スポーツの場などで実際に頻繁に使う言葉とはやや言い難い部分があり、架空作品の台詞回し的な言葉ではあります。
「不覚にも泣いてしまった」という使い方は比較的使われる部類で泣くつもりはなかったものの作品に触れて涙を流すということになります。
「不覚にも」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「不覚にも忘れておりました」など失敗をした際の弁明的に使われることが多いですが、「不覚にも」自体には謝罪の意図が含まれていない点は注意すべきでしょう。
「不覚にも」は多くのケースで失敗したという使われ方で、「不覚にも泣いてしまった」のような感情の動きを示す以外はネガティブな結果を示すことが多くなっています。
「不覚にも寝てしまった」では寝てはいけないシーンで眠ったことになります。
「不覚にも」を使った例文
・『不覚にも忘れておりました。大変申し訳ございませんでした。』
不覚にもという言葉が失敗に結びつくのが基本のため、謝罪の言葉をつけるのが基本と言えます。
・『不覚にも泣いてしまった。』
泣いたという場合は失敗ではないため謝罪の言葉をつける必要がない例外的な言葉です。
感想を語る言葉ではありますが、ビジネスの場ではほぼ使わないでしょう。
・『不覚にも遅刻しました。大変申し訳ございませんでした』
不覚にもとつけているということでより重要なシーンでの遅刻での謝罪となります。
「不覚にも」の類語や敬語での言いかえ
「不意に」「意図せず」「予期せず」などが言いかえとして使えなくはないですが、シチュエーション的には不覚にものほうが伝わる言葉と言えます。
「不覚にも」の類似表現
「自分としたことが」「私としたことが」という言葉もほぼ置きかえて使うことができます。
こちらも謝罪の意とは含まれておらず、謝罪の意図を伝える、失敗したことを伝える必要があります。
「不覚にも」の敬語表現
「不覚にも〇〇してしまい、申し訳ございませんでした」と謝罪の言葉を敬語にする必要がありますが、不覚にもという言葉は敬語にしようがない言葉です。
「不覚にも」の返答や返信例
基本的には次は気をつけるべきということを伝えますが、内容によっては処罰ということすらありえます。
まとめ
「不覚にも」という言葉は注意していたもののスキがあった、油断したという意味で、敗北、失敗などにつながるめ言葉です。
そのため謝罪につなげるケースが多くなります。