「私には荷が重すぎます」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「私には荷が重すぎます」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では、ビジネスシーンでもしばしば使われる慣用句の「私には荷が重すぎます」について、その意味や使い方等を分かりやすく説明します。

「私には荷が重すぎます」とは?意味

「私には荷が重すぎます」の慣用句のキーとなる「荷が重い」とは、「責任や負担が大きいこと」を意味する言葉です。

この表現は、実際に荷物が重くて難儀する様子から転じて、「責任や負担が大きいこと」を意味する言葉となったものです。

従って、「私には荷が重すぎます」とは、「私には、この仕事や役割を担うには責任や負担が大きすぎる」との意味になり、ビジネスにおいては重要な仕事を依頼された場合に、その仕事を達成することが無理だと思う際に使われることの多い慣用句なのです。

「私には荷が重すぎます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

「私には荷が重すぎます」の慣用句は、ビジネスにおいては、新しい仕事や挑戦的な仕事を依頼された際に、「自分の能力ではこなすことが出来ない」と辞退する意味で使われる言葉です。

これに対して全く逆の意味を持つ言葉が、「役不足」で、「私には役不足です」などと使われます。

この意味は、「仕事が自分の能力に対して軽すぎる、簡単すぎる」と言う意味です。

ビジネスシーンにおいて、本来は「私には荷が重すぎます」と言うべきところを、誤って「私には役不足です」と表現しているケースが見受けられます。

間違った慣用句を使うと、大きな誤解に繋がるため、しっかりと二つの慣用句の意味を理解しておくことが大切と言えます。


「私には荷が重すぎます」を使った例文

・『このプロジェクトは、入社3年目の私には荷が重すぎます』
・『私には荷が重すぎると思いましたが、上司に諭されて挑戦することを決断しました』
・『私は自分に自信が持てずに、すぐに私には荷が重すぎますと、逃げる発言をしてきました。しかしこれでは成長できないと反省しています』

「私には荷が重すぎます」の返答や返信例

部下に仕事を与える際には、上司はその部下の成長を考えながら、少しづつ背伸びをすべき仕事を与えるものです。

そんな気持ちで部下に新たな仕事を与えたのに、「私には荷が重すぎます」と辞退の言葉を返された場合、上司としてどう対処すべきでしょうか。

相手の態度によっては、少しムッとする時もあるでしょうが、上司は部下を育成する責任を負っているので、「失敗しても良いので、挑戦してみなさい」や、「いつでも助けるので、とにかく挑戦しなさい」などと諭すのが、適切と言えるでしょう。

まとめ

「私には荷が重すぎます」とは、「私には、この仕事や役割を担うには責任や負担が大きすぎる」との意味になり、自分の能力不足を表現して辞退する言葉です。

この慣用句を使うべきところを、誤って「私には役不足です」と表現するケースが見受けられますが、これは完全に逆の意味です。

誤解を生じる原因となるので、慣用句の意味を正しく理解して使うようにしましょう。