「芒種の候」とは?
ビジネスでの使い方、敬語での言い換えなど、分かりやすく解説していきます。
「芒種の候」とは？
「芒種の候」は、6月の中旬頃に使用される時候の挨拶です。
「時候の挨拶」とは、手紙などの冒頭で使用される定型句です。
これは、季語に「〜の候」を組み合わせて使用します。
これと一般的な挨拶文を組み合わせることで、季節を感じる挨拶文を作り出せるのです。
なお、「芒種」は6月の中旬頃を意味する季語になっています。
これは「ぼうしゅ」と読み、種を蒔く季節のことを表現した言葉になっているのです。
これらのことから、「芒種の候」が、6月の中旬頃に使用される時候の挨拶であると分かるのです。
「芒種の候」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスで「芒種の候」を使う場合には、どのようなものがあるでしょうか。
たとえば、昔の知人に手紙を書く事にしたとします。
そして冒頭には、季節感のある挨拶を記載することにしたのです。
このような状況で、「芒種の候、お変わりないでしょうか」と書くとよいでしょう。
これによって、季節を感じる挨拶文で、手紙を書き始める事ができるのです。
この言葉を使用する際には、「芒種の候」の使い方に注意しましょう。
これは「芒種の砌」や「芒種の頃」などに置き換えて使用できます。
また、「芒種の候ですが」のように丁寧語を付け加える方法もあるのです。
さらに、「深緑の候」などの同じ頃に使える季語で置き換えてみてもよいでしょう。
このように、同じような意味でも複数の表現手段が存在します。
実際の状況に合わせて、適した言葉を選ぶとよいでしょう。
「芒種の候」を使った例文
「芒種の候」を使った例文を挙げます。
例文のように、前段の内容に合わせて、一般的な挨拶文などを組み合わせるとよいでしょう。
・『芒種の候、いかがお過ごしですか』
・『芒種の候、お変わりはございませんか』
・『芒種の候、皆様お元気でしょうか』
「芒種の候」の類語と敬語での言いかえ
この言葉の類語と敬語での言いかえを説明します。
「芒種の候」の類似表現
これの類似表現には、「芒種の砌」があります。
「候」と「砌」は、同じような意味合いで使用できる言葉になっているのです。
「芒種の候」の敬語表現
この言葉を、敬語表現で言いかえるとどうでしょうか。
たとえば、「芒種の候ではございますが」のように言いかえる事が可能です。
なお、この場合は「ございます」という丁寧語を用いた敬語表現の形にできるのです。
まとめ
このように「芒種の候」は、6月の中旬頃に使用される時候の挨拶だと言えます。
ビジネスでも使用できる言葉になっていますので、しっかりおぼえて活用するとよいでしょう。
