この記事ではビジネスシーンでよく使われる「風邪など引かぬようご留意ください」について、その意味や使い方等を分かりやすく説明します。
「風邪など引かぬようご留意ください」とは?意味
「風邪など引かぬようご留意ください」のフレーズについて、言葉毎に分解し少し詳しく説明します。
最初に、「風邪など」における「など」は、まさに婉曲表現で、少し遠まわしな言い方です。
また、「ご留意」は「心にとどめて、気をつけること」を意味する「留意」に敬意を示す接頭辞の「ご」が付けられた言葉です。
ちなみに「留意」は、「注意」と似た言葉ですが、「注意」は「具体的な物事や特定の対象に神経を集中させ、用心すること」の意味ですが、「留意」の方は、それよりも漠然とした意味で使われます。
したがって、「風邪など引かぬよう」としていますが、この言葉には、「健康に気を付けて」との意味が込められていると言うことも出来ます。
また、「ください」は補助動詞で「くれ」の尊敬語です。
したがって、「風邪など引かぬようご留意ください」とは、「風邪を引かないように心にとどめて気をつけてほしい」との意味の敬語表現です。
「風邪など引かぬようご留意ください」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「風邪など引かぬようご留意ください」とのフレーズは、口頭で使われることは少なく、もっぱら手紙やメールのむずびに挨拶で使われるものです。
この気候と関連する結びの言葉は、急激に寒さが増して、風邪が流行る11月後半〜2月前半によく使われます。
このフレーズは、先に記したとおり敬語表現なので、目上の人に使うことが出来ます。
ただし、「引く」を敬語の「召す」に換えて、「風邪などお召しにならぬようご留意ください」とより敬意を高めた表現に言い換えて使われる方が多いと言えます。
「風邪など引かぬようご留意ください」を使った例文
・『朝夕、寒さが増していますが、風邪など引かぬようご留意ください』
・『春とは名ばかりで、まだまだ寒い日が続いています。どうぞ風邪など引かぬようご留意ください』
・『年の瀬を迎え、何かとお忙しいと存じますが、風邪など引かぬようご留意ください』
「風邪など引かぬようご留意ください」の類語や言い換え
「留意」の類語としては、ニュアンスは少し違いますが、「注意」や「用心」が挙げられます。
したがって、「風邪など引かぬようご留意ください」は「風邪など引かぬようご注意ください」や「風邪など引かぬようご用心ください」と言い換えることが出来ます。
また、先に記したように、敬意を高めた「風邪などお召しにならぬようご留意ください」と言い換えることも可能です。
まとめ
「風邪など引かぬようご留意ください」は、「風邪を引かないように心にとどめて気をつけてほしい」との意味の敬語表現です。