「ご賞味ください」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「ご賞味ください」とは?
はじめに「ご賞味ください」の意味を解説していきます。
まず「賞味」ですが「食べ物をほめながら味わうこと、おいしく味わうこと」の意味があります。
食品に表示のある「賞味期限」が「おいしくたべられる期限」で、「消費期限」が「それまでに食べきる期限」であることからも想像できるはずです。
この言葉を使って「ご賞味ください」とすすめるのは失礼なのでしょうか。
これは賛否両論ありますが、使わないほうが無難というのが答えです。
もちろん、定着している言葉であり、使っても問題ないでしょう。
しかし「ほめて味わう」という意味が含まれることから「ほめる」を強制されているように受け取られる可能性があるのです。
「ご賞味ください」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「ご賞味ください」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが取引先との会食で挨拶をしたとします。
そして「それでは皆さん、遠慮なくご賞味ください」と述べたらどうでしょうか。
マナー違反か否かのグレーゾーンになってしまうのです。
「賞味」で表現される意味のうち「褒めるか否か」は、相手が決めることです。
ここで、あなたがすすめるできるのは「味わってください」までです。
この言葉を使う場合の注意点は、誤用とは言い切れないことです。
「賞味」は必ずしも「ほめる」という意味を含むものではありません。
そして、一般的にも「賞味」という表現を失礼と感じる人は少ないでしょう。
ただ、そのように感じられる可能性があるという、リスクの話なのです。
そのため、使用するべきか否かの判断は、非常に難しいと言えるでしょう。
「ご賞味ください」を使った例文
ここでは「ご賞味ください」を使った例文を挙げていきます。
例文として挙げましたが、「ご賞味ください」は「お召し上がりください」で言い換えるのが無難な使用方法になります。
・『どうかご賞味ください』
・『どうぞ賞味ください』
・『何卒賞味ください』
「ご賞味ください」の類語や敬語での言いかえ
それでは「ご賞味ください」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「ご賞味ください」の類似表現
まず「ご賞味ください」の類似表現について解説します。
「ご賞味ください」は「食べてください」と言い換えられます。
こちらのほうが、正しい表現と言えます。
「ご賞味ください」の敬語表現
つぎに「ご賞味ください」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「お召し上がりください」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「ご賞味ください」という表現は、広く一般的に使用される言い回しです。
しかし、相手に強制しているような印象を与える可能性もあるため、より無難な表現に言い換えることをおすすめします。
