ビジネスシーンにおいて、「不慣れですがよろしくお願いします」はよく使われています。
この言葉の意味、使い方と注意点、言い換えについて、詳しく解説していきます。
「不慣れですがよろしくお願いします」の意味とは?
「不慣れですが」は、「不慣れ=経験が少ないこと」+「ですが=であるが、しかし」という意味があります。
その後には、相手にお願いを伝えるフレーズが続いています。
つまり、「不慣れですがよろしくお願いします」は、「経験が少なく慣れていませんが、お願いします」という意味になります。
「不慣れですがよろしくお願いします」の使い方と注意点
「不慣れですが」という表現には、「自分は未熟者ですが」というニュアンスがあります。
「よろしくお願いします」という表現には、「お世話になります」というニュアンスがあります。
それぞれの意味合いを相手に伝えた上で、ご迷惑をおかけすることをお願いする言葉です。
ですから、目上の上司に対して使うことが出来ます。
注意点としては、よりかしこまった場面や特別な相手に対して使うためには、敬語表現に物足りなさがあることです。
使用する際には、ひと工夫が必要になります。
「不慣れですがよろしくお願いします」の言い換え
ビジネスシーンで「不慣れですがよろしくお願いします」のような意味合いを表現するには、どういった言い回しや言い換えが相応しいか、いくつか例を挙げて紹介していきます。
・「不慣れではございますが、何卒よろしくお願い申し上げます」
「ございますが」という謙譲表現でへりくだり、「何卒(なにとぞ)=どうか」+「申し上げます=言わせていただきます」という表現で丁寧な謙譲語で言い回しています。
フォーマルな場面でも使える、綺麗な敬語表現の言い方です。
・「至らない点も多々あるかと存じますが、何卒よろしくお願いいたします」
「至らない点=理解が及んでいない様子」+「多々ある=沢山」という表現で、「不慣れ」な様子として言い換えています。
「存じます=そのように思います」は、丁寧な言い方です。
ですから、ビジネスシーンをはじめ、よりかしこまった場面でも使える言葉です。
・「不束者ではございますが、よろしくお願いいたします」
「不束者(ふつつかもの)=気の利かない者」+「ございますが=ですが」という表現は、へりくだった言い方の言葉です。
言葉の由来が平安時代にまでさかのぼりますので、古風な言い方と感じる人もいるでしょう。
結婚にまつわる場面でよく耳にしますが、男女問わず使うことが出来ます。
ビジネスシーンにおいては、自分の部下を他者への支援として派遣する場面で、よく使われています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「不慣れですがよろしくお願いします」は、自分をへりくだり、相手に対して「未熟な者です。
ご面倒をおかけしてすみません」という気持ちを伝える時に使える言葉です。
ビジネスシーンでとてもよく使わわれていますので、言葉の意味を理解し、言い回しや言い換え、敬語表現も工夫して、スムーズに使いこなせるようにしておきましょう。