この記事では「諸々承知いたしました」について解説をします。
「諸々承知いたしました」とは?意味
いろいろなこと理解しました、いろいろなこと受け入れます、といった意味です。
「諸々」は、ある特定のものを指すのではなく、複数の事柄や物を指す語です。
いろいろ、さまざまという意味になります。
「承知」は、事情などを理解すること、依頼や要求などを受け入れることです。
「いたし」は「いたす」のことで、「する」の謙譲語・丁寧語になります。
「ました」は、「ます」と「た」で構成されています。
「ます」は敬意を表す語、「た」は過去や完了の意や、動作や存在の確認の意を表す語です。
「諸々承知いたしました」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、依頼や要求を聞き入れるときに用います。
頼まれた事柄は一つではありません。
複数の事柄を頼まれ、その複数の事柄を引き受けるときに、このような言い方をします。
たとえば、イベントを行うとします。
今はそのための準備をしているところです。
Aさんは上司から、広告のためのポスターを作るように、そしてポスターを貼るように、会場設営のために働いてくれている人たちと連絡をとるように、注文しておいたものが届いたか確認をするようになど、複数のことを頼まれました。
このような複数のものがあるさまが「諸々」が意味するものです。
これら、言われた事柄をAさんはすべて引き受けます。
そのことを伝える際にこの言葉を用います。
相手の事情を理解したという意味でも使うことができます。
たとえば、会合に出席できなくなったと連絡を受けたとします。
天候、体調、会合の後の予定などの都合で出席できないようです。
出席できない理由は複数あります。
これら複数の事情を理解したという意味で、この言葉を用います。
「諸々承知いたしました」を使った例文
・『諸々承知いたしました。完了しましたら、ご連絡いたします』
「諸々承知いたしました」の返答や返信例
頼み事を引き受けてくれた場合ならば、こちらの求めに応じてくれたことに対してお礼を伝えます。
複数の事柄を引き受けてくれており、頼んだ側としては非常に助かります。
こちらの事情を理解してくれたときも、お礼を伝えます。
こちらの事情によって、相手にとっては不都合な事態になるかもしれないのに、それでも受け入れてくれたのはありがたいといえます。
こちらの都合にあわせてくれているのに、お礼を伝えないのは失礼になります。
できればその日のうちにお礼を伝えましょう。
まとめ
この言葉は、依頼や求めを受け入れるとき、相手の事情を理解したときなどに用います。
依頼などが複数あるときに用いるものです。