「春分の候」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「春分の候」とは?
「春分の候」は、3月下旬に使用できる時候の挨拶です。
時候の挨拶とは、手紙などの冒頭で使用される挨拶文です。
これは、季語に「~の候」や「~の砌」を組み合わせて使用します。
このようにすることで、季節感のある挨拶文で文書を書き出す事ができるのです。
なお、「春分」3月下旬を表す季語になっています。
「春分」が3月20頃を示すため、その頃を示す季語として用いられるようになったのです。
これらのことから、「春分の候」が、3月下旬に使用できる時候の挨拶であると分かるのです。
「春分の候」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「春分の候」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、ある人物にメールを出すことにしたとします。
しかし相手への連絡が久しぶりなため、少しあらたまった様子の挨拶を記載することにしたのです。
このような場合には、「春分の候、お変わりはございませんか」と述べるとよいでしょう。
これにより、季節を感じるような挨拶文で、メールを書き出す事ができるのです。
この言葉を使用する際には、「春分の候」の使い方に注意しましょう。
これは「春分の砌」と言い換えて使用できます。
同じような意味でも、選択する言葉次第で印象が変化するのです。
実際の状況に合わせて、適した表現を選択するとよいでしょう。
「春分の候」を使った例文
「春分の候」を使った例文を挙げます。
例文のように、前段の内容に応じて、一般的な挨拶文を続けるとよいでしょう。
・『春分の候、いかがお過ごしでしょうか』
・『春分の候、お変わりはございませんか』
・『春分の候、皆様お元気でしょうか』
「春分の候」の類語と敬語での言いかえ
「春分の候」の類語と敬語を解説していきます。
「春分の候」の類似表現
「春分の候」の類似表現には、「春分の砌」があります。
「~の候」と「~の砌」は、同じような意味合いで使用できる言葉だと言えるのです。
なお、他にも「春分の折」や「春分の頃」のような類似表現で言い換える手段もあります。
「春分の候」の敬語表現
「春分の候」を、敬語表現にするとどうでしょうか。
たとえば、「春分の候ではございますが」のように言いかえることが可能です。
この場合には、丁寧語の「ございます」を用いた敬語表現の形にできるのです。
まとめ
このように「春分の候」は、3月下旬に使用できる時候の挨拶だと言えます。
ビジネスでも使用できる言葉になっていますので、しっかりおぼえて活用するとよいでしょう。