この記事では「お時間を要しており」について解説をします。
「お時間を要しており」とは?意味
時間を必要としている、という意味です。
「お時間」は「時間」を丁寧な言い方にしたものです。
「要し」は「要する」のことで、必要とするという意味です。
「許可を要する」のような使い方をします。
文章で使われることが多く、話し言葉ではあまり使われません。
「ており」は「ている」の丁寧な言い方です。
「お時間を要しており」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、時間を必要とすることを知らせる際に用います。
オーダーメイドの服の注文を受けている会社のことで説明をします。
この会社では、お客さまにあわせた服を製作しています。
ひとつひとつ手作りをしているので、服を作るには時間がかかります。
通常は1か月程度で完成するのですが、注文が殺到をしているときは、それ以上の時間が必要です。
あるお客さまが注文したときは、ちょうど注文が殺到しているときでした。
そのため、通常よりも完成までに時間を必要とします。
そのことをお客さまには知っておいてもらう必要があります。
あらかじめ知っておいてもらわないと、「なぜこんなに時間がかかるのだ」と苦情が寄せられる原因になります。
そのため、注文が確定される前に、時間がかかることを伝えておきます。
その際にこのような言葉を用います。
「ており」の後には、どういった状態になっているのか、相手に何をして欲しいのかなどの意味の言葉が続きます。
ここで言葉を切ることはしません。
また、「ます」をつけて言葉を終えることもあります。
相手の許可を求める場合であれば、問いかける形で伝えます。
いくつかの伝え方ができます。
「お時間を要しており」を使った例文
・『お時間を要しており、お待たせしてしまいますが、よろしいでしょうか』
「お時間を要しており」の返答や返信例
この後に何が伝えられるかによって、返す言葉が変わります。
「待つことができるか」という意味の言葉が続くときには、できる・できないを答えます。
待つことができず、早くして欲しいかもしれませんが、それは無理です。
他のお客さまとの都合や相手の事情があるので、こちらの望むとおりにしてもらうのは難しいです。
ある事をしてもらいたく、時間がかかってもよいなら、「よろしくお願いします」などの言葉を返します。
ある事が終わるまで他の事柄をして過ごしていましょう。
その場で待っていることもあれば、別のところに移動しもよいこともあります。
その点は確認してください。
まとめ
この言葉は、あることのために時間がかかっている場合に用います。
すでにわかっているようならば、あらかじめ伝えることが望ましいです。
あらかじめ知っていれば、待つことになっても気持ち的な余裕が生まれます。