この記事では「いたしておりません」について解説をします。
「いたしておりません」とは?意味
行っていない、という意味です。
「いたし」は「いたす」のことで、「する」の謙譲語・丁寧語です。
「する」には、動作や行為を行う、役割を努める、ある状態になる、状態や存在などを感じるなどの意味があります。
この前に何を伝えているかによって、どの意味で用いているか変わります。
「ており」は「ている」の丁寧な言い方です。
「ません」は丁寧な打消しの表現です。
「いたしておりません」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、現在の状態や何かを行っていないことを伝える際に用います。
中古品の買取・販売を行っている店のことで説明をします。
お客さまが夏物の衣類を持ち込んできました。
これを買い取って欲しいようですが、今は夏物の衣類を買い取っていない時期です。
そのため、「買い取りはできない」と伝えなければなりません。
その際に「夏物の買い取りはいたしておりません」という表現をします。
お客さまに対しては、丁寧な言葉遣いをするように心がけます。
この言い方だと、お客さまに対して敬意を表しているので、失礼にはなりません。
しかし、断る言葉だけだと相手を不快にさせる可能性があります。
相手の気持ちに配慮して、「申し訳ありませんが」など一言添えるのが望ましいです。
他の事柄の場合も、断るときには相手の気持ちに配慮した一言を添えるようにします。
また、理由を伝えるようにもします。
ただ断るだけでは、相手は納得できません。
納得できなれば、それをするようにと強く求めてくる可能性があります。
たとえば買い取りの場合だと、買い取るようにと強く求めてくるかもしれません。
そのため、理由も伝えるようにします。
「いたしておりません」を使った例文
・『対応はいたしておりません』
「いたしておりません」の返答や返信例
何をしていないのかによって、返す言葉が変わります。
買い取りはしていないという場合は、買い取ってもらうことをあきらめるしかありません。
季節の関係で買い取りをしていない場合ならば、買い取りできる時期になってから、再度依頼をするとよいでしょう。
外出していない、対応していないなど状態を伝えている場合は、「わかりました」の意を伝えます。
さらに詳しい状態を聞くこともあります。
「外出していない」と返答がきたなら、ではどこにいたのかなど尋ねることもあります。
まとめ
この言葉は、ある行為や動作をしていない、ある状態になっていないなどを伝えるものです。
この前に述べる言葉を変えることで、さまざまな事柄を伝えることができます。