この記事では、ビジネスシーンでよく使われる言葉の「由々しき事態」について、その意味や使い方等を分かりやすく説明します。
「由々しき事態」とは?意味
「由々しき事態」における「由々しき」の読みは「ゆゆしき」で、「程度がはなはだしく重大なこと」を意味する言葉です。
また、「事態」は「物事の状態や成り行きのこと」を意味する言葉です。
従って、「由々しき事態」とは、「はなはだしく重大で、放置すると大変なことになる状態のこと」を意味する言葉です。
ちなみに、「由々しき」の「由(ゆ)」には、「神聖」という意味があり、この「ゆ」という言葉が重なることで「ゆゆし」という形容詞が生まれたとされています。
そして、この「ゆゆし」を体言に接続する連体形にしたものが「ゆゆしき」なのです。
「由々しき事態」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスシーンにおいては、何かの出来事が起き、それを放置していると企業経営等に大きく影響するような状況で「由々しき事態」との表現が使われます。
その出来事が原因となり、さらに大きな課題が発生することが考えられる際に、よく使われるのです。
この「由々しき」と同じ読みの言葉に、「忌々しき」があります。
意味は「由々しき」と同じですが、「忌」の漢字が常用漢字でないので、一般的には常用漢字を使った「由々しき」が用いられています。
また、「由々しき」は「事態」以外に、「出来事」や「事件」や「問題」と組み合わせて「由々しき出来事」や「由々しき事件」や「由々しき問題」等として使われることもあります。
「由々しき事態」を使った例文
・『景気が悪くない中で、3か月連続で売上が減少しているのは、由々しき事態です』
・『各部署の意識がバラバラで、目標が共有されていないのは由々しき事態と言えます』
・『不祥事が連続で起きるな由々しき事態は、50年の会社の歴史の中で初めてのことだ』
「由々しき事態」の類語や言い換え
「由々しき」の類語としては、「出来事が重大な状態になっていること」を意味する「深刻な」や、「通常ではない、普通ではないこいと」を意味する「ただならぬ」や、「大変な状態であること」を意味する「重大な」等が挙げられます。
従って「由々しき事態」は、「深刻な事態」や「ただならぬ事態」や「重大な事態」と言い換えることが出来ます。
また、「事態」の類語には「状態」や「状況」が挙げられるので、「由々しき事態」は「由々しき状態」や「由々しき状況」と言い換えることも可能です。
まとめ
「由々しき事態」とは、「はなはだしく重大で、放置すると大変なことになる状態のこと」を意味する言葉です。