「万全の引継ぎを行ってまいりますので」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「万全の引継ぎを行ってまいりますので」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では、ビジネスシーンでよく使われる表現の「万全の引継ぎを行ってまいりますので」について、その意味や使い方等を徹底解説します。

「万全の引継ぎを行ってまいりますので」とは?

「万全の引継ぎを行ってまいりますので」の表現を、言葉毎に分解して、少し詳しく説明します。

まず「万全」とは「少しも手落ちのないことや、極めて完全なこと」を意味する言葉です。

次の「引継ぎ」「仕事等を次の担当の人が継続できるようにすること、申し送ること」を意味します。

そして、その次の「行ってまいります」「行う」「行く」の謙譲語の「まいる」、そして丁寧語の「ます」で構成された表現で「進めて行きます」と言った意味の丁寧な敬語表現です。

「行う」「行く」の謙譲語の「まいる」が使われており、何となく二重表現にも思えますが、決して間違いではなく、問題ない表現です。

最後の「ので」「なので」と言った意味で、前の記述が後の記述の原因・理由・根拠・動機などを表すことを指す接続詞です。

以上のことから、「万全の引継ぎを行ってまいりますので」「手落ちなく完全に仕事が継続できるように申し送りますので」との意味の丁寧な敬語表現となります。

「万全の引継ぎを行ってまいりますので」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

「万全の引継ぎを行ってまいりますので」の表現は、職場を異動や定年退職や産休等で離れる場合に、社内の関係部署の人や、取引先の方や顧客に使われるもので、この後ろには、「ご安心ください」等が続けて使われます。

この表現は、口頭でも使われますし、メールでも使われます。

ちなみに、「万全の引継ぎを行ってまいりますのでご安心ください」等と伝える際には、自分がなぜ不在となり引き継ぐ必要があるのか、いつから誰が仕事を引き継ぐのかを忘れずに伝えることが大切です。


「万全の引継ぎを行ってまいりますので」を使った例文

・『新年度からは、同じ課の〇〇に担当が変わります。万全の引継ぎを行ってまいりますので、ご安心ください』
・『万全の引継ぎを行ってまいりますので、ご安心ください。次の担当の〇〇にも、変わりませず、ご指導ご鞭撻をお願い申し上げます』

「万全の引継ぎを行ってまいりますので」の類語や言い換え

「万全」の類語としては「完璧」「完全」が挙げられ、また「引継ぎ」の類語としては、「申し送り」が挙げられます。

従って、「万全の引継ぎ」「完璧な引継ぎ」「完全な申し送り」と言い換えることが出来ます。

また、「行ってまいりますので」「行いますので」「行っていきますのです」等と言い換えることが出来ます。

まとめ

「万全の引継ぎを行ってまいりますので」「手落ちなく完全に仕事が継続できるように申し送りますので」との意味の丁寧な敬語表現です。