この記事では、「お電話差し上げる」の意味を分かりやすく説明していきます。
「お電話差し上げる」とは?意味
「お電話差し上げる」は、こちらから相手に電話で連絡を入れることの丁寧な表現です。
「お電話」の「お」は不自然に聞こえますが、言葉を上品にする美化語です。
「差し上げる」は「相手に与える・やる」という意味の謙譲語で、丁寧語にする場合は「差し上げます」になります。
「お電話差し上げる」は文法的に誤りではありませんが、「差し上げる」は「与える・やる」という意味ですので、目上の人に使うと失礼だと思われる可能性もあります。
社外の人に使う時には「お電話いたします」に言い換えましょう。
「いたします」は動詞「する」の謙譲語「いたす」の連用形に丁寧語「ます」が付いた語で、シンプルに「電話します」という意味になります。
「お電話いたします」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意
「お電話いたします」が使われるのは以下の様なシーンです。
1つ目は、相手からの問い合わせに対して、回答に時間がかかる時です。
2つ目は、現時点でまだものごとが決定しておらず、後で連絡する時です。
3つ目は、相手から電話がかかってきた時に担当者がおらず、折り返しする時です。
4つ目は、試験の結果など通知する時です。
相手が待っていることですので、いつ頃、何時頃など時間が分かれば伝えるようにしましょう。
相手の電話番号も控えておくことが大切です。
「お電話いたします」の言葉の使い方や使われ方
「お電話いたします」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
・『こちらで調べまして結果が分かり次第折り返しお電話いたします』
・『懇親会の詳しいスケジュールについては明日改めてお電話いたします』
・『合否の結果については3日以内にお電話いたします』
「お電話いたします」の類語や言いかえ
「お電話いたします」の類語や言いかえは以下の通りです。
「電話にてご連絡いたします」
「にて」は「方法・手段」を表す語で、「電話」の他に「メール」「文書」などにも使えます。
「お電話申し上げます」
「申し上げる」は「言う」の謙譲語の他に、「お・ご~申し上げる」で「行為の対象を敬う」という意味があります。
「お電話いたします」の英語表現
「お電話いたします」の英語表現は以下の通りです。
“Let me call you later”
「あとで電話をかけさせてください」になります。
「let me~」を使うことでより丁寧な表現になります。
まとめ
今回は「お電話いたします」について紹介しました。
ビジネスや日常で正しく使える様に覚えておきましょう。