こちらの記事では、ビジネスシーンでも使われている「何卒宜しくお願い申し上げます」の言葉の意味や使い方に関して、解説致します。
「何卒宜しくお願い申し上げます」とは?意味
何卒宜しくお願い申し上げますは、なにとぞよろしくおねがいもうしあげます、と読むのが正解な言葉です。
文字で書かれたこの言葉を見れば分かる事でしょうが、何とかしてやどうかといった意味の何卒の漢字に、程良くとか適当にといった意味がある宜しくの文字に、依頼や希望を意味するお願いを加え、言うの謙譲語である申し上げますの文字を付け足す事によって誕生した言葉となっています。
以上の事から何卒宜しくお願い申し上げますは、どうか私の願い事を聞き入れて下さい、という意味を表すのです。
「何卒宜しくお願い申し上げます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
何卒宜しくお願い申し上げますは、何とか私のお願いを受け入れて欲しい、という意味を示す言葉となっています。
ただし何卒とか、申し上げますといった丁寧な言い回しが使われている事から判明する様に、お願いする相手は気遣いが必要な立場的には上の人物となるのです。
そのためビジネス上では、部下の様な目下の相手に対して使用する言葉ではありません。
取引相手や上司等に対して、気遣いながらもやや強くお願いを念押しする言葉として用いられているのです。
「何卒宜しくお願い申し上げます」を使った例文
・『資料を添付しましたので、お忙しいとは思いますがご確認の方、何卒宜しくお願い申し上げます』
・『明日の14時頃お伺い致しますので、何卒宜しくお願い申し上げます』
「何卒宜しくお願い申し上げます」の返答や返信例
何卒宜しくお願い申し上げますは、話し手の願いや依頼を受け入れて貰える様に念押しする言葉となっています。
とはいえ随所に丁寧な言い回しが使用されている事でも分かる様に、お願いする相手は配慮が必要な、目上の相手となっているのです。
だからこそ逆に言えば、この何卒宜しくお願い申し上げますに返答や返信をするのは、立場的には上の人間となります。
故にポジティブな返信や返答例としては、了解したや、分かりましたという言葉を想定する事が可能です。
まとめ
何卒宜しくお願い申し上げますは、どうかお願いを聞き入れて下さい、という意味の言葉として使われています。
ただし何卒やお願いといった丁寧な言い回しが駆使されている事から、ビジネス上では部下の様な目下の相手に対して使うと、大仰過ぎる表現となるため相応しくはないです。
基本的に立場が上の相手に、丁寧な言い回しでやや強く念押しのお願いをする言葉であり、上司や取引相手、お客といった相手に対して用いるべき言葉となっています。