みなさんは、「貴社に入った暁には」という言葉を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方と注意点、例文について、詳しく解説していきます。
「貴社に入った暁には」の意味とは?
「貴社」は、相手企業を指す場合に、相手を高める表現として「貴」を付けた言い方です。
「暁には」は、「あかつきには」と読み、「夜明け、その先で見えること」といった意味合いがあります。
つまり、「貴社に入った暁には」は、「相手のその会社に入った時には」という意味合いを丁寧な言い方で表した言葉です。
“相手の会社に入る”というニュアンスから、「入社した時には」という意味となり、主に就職・転職活動中の人が入社面接などで使う言葉であることが分かります。
「貴社に入った暁には」の使い方と注意点とは?
みなさんは、もしも就職面接の場面で面接官に、「あなたはこの会社に入ったら、まず何をしたいですか?」と聞かれたら、何と切り出して答えますか?
「もし私がこの会社に入ったら」なんて答えてしまったら、「この人は言葉遣いを知らない人だ」として評価を下げてしまう可能性があります。
そんな時によく使われているのが、「貴社に入った暁には」です。
注意点は、「貴社に入った暁には」と切り出した後に、「精一杯頑張ります」などと続けていては、「貴社に入った暁には」という言葉の意味が無駄になってしまうことです。
「暁」には「夜明け」という意味があり、 “暁”の後は明るくなるのが分かり切っています。
また、入社出来たら“頑張る”のも分かり切っていることです。
つまり、「貴社に入った暁には、精一杯頑張ります」と答えるのは、「暁には明るくなります」と言っているのと同じです。
「貴社に入った暁には」を使った例文
「貴社に入った暁には」を生かすには、どのような話の進め方が良いのか、例文を見ながら考えてみましょう。
・「貴社に入った暁には、他の部署を見て回り、どんな仕事があり、自分がどう関われるかを調べます」
ビジネスにおいて、お客様を喜ばせる前に、まずは、他部署の人たちから喜んでもらえる仕事をすること。
サービスの本質を見抜くためのスタート。
「暁」に相応しい展望です。
・「貴社に入った暁には、〇〇と提携した〇〇プロジェクトを提案し、新たな価値の創造にチャレンジします」
「暁」には、夜明けのイメージから、「物事が成功したその先の様子」というニュアンスがあります。
ですから、成功や課題の解決といった「その先のビジョン」を伝えられる言い回しが出来ると、「貴社に入った暁には」の言葉の意味が生かされ、価値あるビジネスパーソンとして評価されるポイントになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「貴社に入った暁には」という表現は、この先に起こる物事の実現や成功を予感させる、大切な言葉であることが分かります。
また、入社面接の他にも、「卒業した暁には」、あるいは「結婚した暁には」といった、物事が先に進んで行くイメージを強く持つ言葉でもあります。
未来の自分が成功しキラキラと輝く姿を想像しながら、ぜひこの言葉「貴社に入った暁には」を、自信をもって使ってみてください。