この記事では「それは何よりです」について解説をします。
「それは何よりです」とは?意味
それより他にないといった意味です。
「それ」は指示代名詞で、聞き手が持っているもの、聞き手のそばにあるもの、聞き手がつい先ごろ話題にした事柄を指します。
たとえば、聞き手がさっきまで眼鏡がないと話していたとします。
それを受けて「それならあそこにありましたよ」といった場合、「それ」が指しているのは眼鏡です。
「何より」には、それより他にないことという意味があります。
「です」は丁寧な表現です。
「それは何よりです」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
相手の言葉を受けて使用をします。
「それ」は聞き手が話題にしたばかりのことを指しているので、この言葉が言われる前に相手が何かを話していたことになります。
たとえば、知人が入院をしていたとします。
入院生活は我慢しなければならないことが多く、また病気のために入院をしているので、本人にとって好ましくないことといえるでしょう。
退院ができるのは好ましいことです。
知人が退院できたことを耳にしたときに、よかったですねという意味で「それは何よりです」と表現することができます。
上司が出張で海外に行っていたとします。
飛行機が墜落することはほとんどなく、治安のよい国であれば事件などに巻き込まれる心配もありません。
けれども、やはり遠く離れた海外に出張に行くのは心配になります。
無事に帰ってきたことを知ったときに、無事でよかったという気持ちを込めてこの言葉が使われます。
この言葉は、よかった、うれしいという気持ちを込めて使うもので、好ましくない事柄には使用しません。
たとえば、怪我をしたことに対して「それは何よりも災難でしたね」とはいわないのです。
「それ」が何を指しているのかわかりにくいことがあるので、「それ」と表現しないで具体的な事柄をあげるのもよいでしょう。
無事に帰国したことを指すなら、「それ」としないで「無事に帰国されて」とすることもできます。
具体的に示すと、きちんと話を聞いているということも伝わります。
「それは何よりです」を使った例文
・『お体が丈夫なようで、それは何よりです』
「それは何よりです」の返答や返信例
喜びの気持ちを込めて使うことが多いので、相手からの喜びの気持ちを素直に受け取るとよいでしょう。
退院に対してこの言葉を向けられたなら、今は体は丈夫だなどの言葉を返すと、相手は安心できます。
相手は喜んでくれているので、ネガティブなことはできるだけ言わないようにします。
まとめ
喜びやうれしさを表すときに使われることが多い言葉です。
「それ」が指す事柄はさまざまで、さまざまな場面で使うことができます。