この記事では「この線で進めさせていただきます」について解説をします。
「この線で進めさせていただきます」とは?意味
この方針で物事を行っていきます、といった意味です。
「この」は、空間的・心理的に話し手に近い物や人を指したり、話し手が当面している場面や状況を指したりする言葉です。
あまり遠くない過去や、近い未来を指す言葉でもあります。
「線」は方針という意味です。
「この線」という場合は、話し手が当面している物事を指していることになります。
「進め」は「進める」のことで、物事を進行させるという意味です。
「させていただき」は「させていただく」のことで、相手に許しを求めて行動する意を込めて、相手に敬意を表すものです。
「ます」は敬意を表します。
「この線で進めさせていただきます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、ある方針で物事を進めるときに使用をします。
今、会議で話し合いをしているとします。
話し合いの結果、「こういった方針で物事を行っていこう」ということが決定しました。
それを丁寧な言い方にすると「この線で進めさせていただきます」となります。
この方針で物事を行うと、確認のために用います。
「この」が指す事柄は、この言葉を伝える直前に示されています。
「この線」は「この方向」「この方針」などという言い方もできます。
「させていただく」は、許しを得るとき、恩恵を受ける事実や気持ちがあるときに用いるものです。
許可を得る必要がないときには、「この方針で進めてまいります」のような言い方をします。
「まいり」は「まいる」のことで、「行く」の謙譲語・丁寧語です。
敬意を表す言い方なので、「まいります」でも失礼にはなりません。
「この線で進めさせていただきます」を使った例文
・『この線で進めさせていただきます。よろしくお願いします』
「この線で進めさせていただきます」の返答や返信例
方針が決定したようなので、その通りに進めてもらいましょう。
「そうしてください」という意味を込めて、「よろしくお願いします」など伝えます。
こちらがその方針でよいと納得したため、この言葉が伝えられています。
そのため、「その方針ではダメだ」という意味のことを伝えることはありません。
もしも、その方針に納得できないときには、どうして欲しいのかを伝えましょう。
ただ「ダメだ」というのではなく、他の案を伝えるようにします。
まとめ
この言葉は、物事を進める方向が決まったときに使用をします。
「させていただく」は許しを得るときに用いるものです。
許しを得る必要がないときには、他の言い方をするように気をつけてください。