「ご放念ください」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「ご放念ください」とは?
はじめに「ご放念ください」の意味を解説していきます。
「放念」は「ほうねん」と読みます。
これは「念を解放」することから、「忘れる」や「気にしない」という意味で用いられる言葉です。
これに「ご」を付けて敬語表現にし、「ご放念ください」と使用されることが多いと言えます。
「ご放念ください」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「ご放念ください」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、上司があなたに質問してきたとします。
内容は「先日の会議で言っていた課題は大丈夫か」という者でした。
しかし、その課題は既に解消済でした。
このような場面は、あなたは上司に「あの課題は解消済ですので、どうかご放念ください」と返答するとよいでしょう。
この言葉を使う場合の注意点は、単独で使う場合です。
相手からの返答で使う事が多い表現ですが、質問に回答せずに「ご放念ください」だけで返答すると失礼になります。
状況に応じては、相手が「放念」できるだけの理由が必要になるのです。
「ご放念ください」を使った例文
ここでは「ご放念ください」を使った例文を挙げていきます。
例文のように単独での使用も可能です。
また、冒頭に強調する表現を加えることで、より豊かな表現にすることも可能です。
・『ご放念ください』
・『どうか、ご放念ください』
・『何卒、ご放念ください』
「ご放念ください」の類語や敬語での言いかえ
それでは「ご放念ください」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「ご放念ください」の類似表現
まず「ご放念ください」の類似表現について解説します。
「ご放念」は「お忘れ」と言い換えられます。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
ただし単語に付与されていた「ご」の敬語表現は消失するため、その点は認識する必要があります。
「ご放念ください」の敬語表現
つぎに「ご放念ください」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「ご放念いただければ幸いです」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「ご放念ください」という表現は、目上の人に「忘れてください」や「気にしないでください」を伝えたい場合に便利に使える敬語表現です。
このような言い回しが自然に出るか出ないかによって、ビジネス会話のスキルは大きく異なります。
スムーズな会話のためにも、積極的に活用していくことをお勧めしたい言葉と言えるでしょう。